まず始めにお伝えしたいことは、妊娠中のダイエットは痩せて美しくなるためのものではなく、赤ちゃんが安全に生まれてくるまでに必要な環境を整えるためのものです。
お腹の中で赤ちゃんが育っているため妊娠中の体重増加は自然なことですが、増えすぎると子宮や産道にも脂肪がついて難産の原因につながります。そればかりか、妊娠中毒症などの病気の原因にもなり、ママの体も危険です。ここでは、運動しない安全なダイエット方法を三つご紹介します。体重が思った以上に増えすぎていると感じる妊婦さんは試してみてください。
1. 便秘解消で体重を落とす
妊娠前は便秘ではなかったのに、妊娠してから便秘に悩む人は多いです。この便秘を解消することが体重増加を止める方法の一つになります。
妊娠中は薬を飲むことができないため、まずは食生活から改善していくこととなります。ある程度の食事量がないと健康な便を作ることができないため、バランスのよい食生活を送ることが大切です。つわりの時期には食べられるものが限られていますが、なるべく体の内側から腸に働きかける食事をとるようにしましょう。
乳酸菌や食物繊維を含んだ食物
例えばヨーグルトは乳酸菌がたっぷり含まれており、腸内環境を整える働きをします。乳酸菌は胃液に弱いため、食後の胃液が薄くなっているときにとることがポイントです。その他、オリゴ糖やハチミツ、食物繊維が豊富な納豆やシリアル食品、きなこも効果的です。
水や乳製品飲料
また水分不足から便秘になるケースも多いため、意識して水分をとるようにしましょう。水や米こうじの甘酒、牛乳や乳製品飲料が便秘解消によいとされています。水は1日1.5リットル〜2リットルを目安に何回かにわけ、体を冷やさないように常温のものを飲むようにします。
米こうじの甘酒は飲む点滴といわれるくらい栄養価が高く、食物繊維やオリゴ糖、葉酸も豊富です。甘酒は、アルコール分が含まれていないものが多いため、妊婦さんにはぴったりです。
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2. 食事内容を見なおす
妊娠中は太りすぎたからといって、食事量を減らすといった安易なダイエットは厳禁です。空腹状態が続くと貧血になりやすくなり、貧血は出産時の大量出血を招く原因となり大変危険です。
主食、主菜、副菜をバランスよく3食食べることが元気な赤ちゃんを産むために必要であり、産後も母乳や体をいち早く回復させる基本となります。妊娠中はどうしても食欲が旺盛になってくる時期のため、食べる量はそのままで内容をヘルシーなものに変えるといいでしょう。
低カロリーで満腹感を得られるようにする
例えば、白米にしらたきを細かく刻んで炊飯するしらたきご飯は、食べる量を減らさずカロリーを抑えることができます。しらたきの弾力でかむ回数が増え、食べた実感や満腹感を得ることができます。お米2合に対してしらたき200グラム前後が目安ですが、好みに合わせていろいろな分量で試してみてください。
食べる量を決める
妊娠中は揚げ物にハマる人が多いですが、とりすぎると妊娠中毒症になる危険性があります。揚げ物は週に1度と決めておくと、食べ過ぎることなく体重増加を予防することができます。ダイエットというと間食を控えようと思いがちですが、妊婦さんにとって間食は血糖値の上昇幅を抑えることができる大切な役割があります。
間食を全く無しと決めるとストレスがたまるため、1日1回200キロカロリー以下に抑えるようにします。間食をとる分、3食のカロリーを少しずつ減らすようにし、夕食以降は食べないという工夫も大切です。また、よくかんで食べるようにすると少量でも満足感を得ることができます。夜にお腹がすいて我慢できない場合は、思い切って早く寝てしまうことも一つの方法です。
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33歳。B型。既婚。
妻の妊娠を通して、赤ちゃんができる喜びを経験する。妊娠中の過ごし方や注意点など身を持って体験中。妊活については全般の記事の執筆を担当。
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