胎児教育とは、赤ちゃんが生まれる前から始める教育です。おなかの中にいる状態でも赤ちゃんにはしっかりとママの声が届いているといわれています。でも「胎児教育をしたい」と思っても、具体的にどうしたらいいのかはわからないものです。
今回は、楽しく胎児教育するポイントや素朴な疑問にわかりやすく答えます。
胎児教育の目的とメリット
胎児教育の目的は「頭のいい子どもに育てたいから」というママがほとんどではないでしょうか。しかし胎児教育には、いわゆる「教育」以外にもたくさんのメリットがあります。
まずは胎児教育の目的と、赤ちゃんだけでなくママにもあるメリットについてお話ししましょう。
胎児の脳や耳を刺激する
胎児教育は、学校の勉強のような知識を覚える教育とは違います。胎児は、おなかの中にいるため教材を目でみることができません。しかも初期の胎児は脳も耳も未熟なため、はっきりと言葉を聞き取り理解することもできないでしょう。胎児教育の目的は、言葉や意味を理解させるのではなく、耳や脳がつくられるときに刺激を与えることで、よりよく発達させようとすることなのです。
生まれる前から親子の絆をつくる
胎児教育は、胎児に何らかの方法でかかわることです。おなかの中にいる状態では胎児の姿がみえず、反応もないため、胎児とかかわっている実感がないかもしれません。しかし、胎児が大きくなってくるとママの声に反応しておなかをキックしてこたえることもあるのです。胎児教育は、続けていくうちに徐々に「自分の子どもとつながっている」と感じ、生まれる前から親子の絆をつくるメリットがあります。
母体のストレスや不安を減らす
妊娠中は「きちんとしたママになれるかしら」と不安になります。胎児教育は、ひとりでやることもできますが、先生を招いて教室のようにやっているところもあるのです。同じ立場のママたちと交流することで気分転換にもなり、生まれる前からのママ友をつくることもできます。胎児教育をしている時間は、自分の子どものために費やす時間です。「なにをやったらいいのかわからない」というもどかしい時間を過ごしていると、それだけでストレスになります。しかし「赤ちゃんのために時間を使っている」と思うことができれば「一歩進んだママ」になれた気持ちになり、ストレスも少なくなるのではないでしょうか。
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胎児教育のQ&A
胎児教育や胎教という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどんなものかはわかりにくいかもしれません。しかも姿がみえない胎児を相手に教育をしたところで「本当に意味があるの? 」と思う人も多いのではないでしょうか。
ここからは、胎児教育を始めようとする人の多くが疑問に思うことをわかりやすく説明します。
おなかの中にいる赤ちゃんに伝わる?
胎児教育は、おなかの中にいる赤ちゃんにむかって行うことです。呼吸器も消化器も完成していない状態の胎児にむかって話しかけたところで、本当に伝わっているのか疑問に思う人もいるでしょう。しかし、胎児は、妊娠5カ月ごろから耳が聞こえるようになるといわれているのです。ママがおなかの中の胎児に話しかける声は、しっかりと耳に届いています。さらに、ママは胎児に話しかけるとき、無意識のうちにおだやかな気持ちになるでしょう。母体がリラックスした状態は、胎児にもいい影響を与えます。
どうやって教育すればいい?
胎児教育と聞くと「しっかり教える」というイメージがあるかもしれません。しかし胎児教育はカリキュラムにそって教育するものではありません。ママが絵本を読んだり、話しかけたり、歌ったりすることのすべてが胎児にとっては教育になるのです。ママは「胎児教育だから」と意気込まず、生まれたばかりの赤ちゃんに接するイメージで、自分も楽しみながら話したり歌ったりしてみましょう。
毎日続けないと効果はない?
胎児教育は知識を詰め込むわけではないので、毎日決まった時間に続ける必要はありません。忙しくて胎児教育の時間が持てない人は、寝る前のひとときにおなかにむかって話しかけるだけでもいいのです。「毎日3時から15分間は胎児教育」とガチガチにルールを決めてしまうと、胎児教育がストレスになり逆効果になります。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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