子どもの可能性を広げる言葉の敏感期
人間は、生まれてから言葉を耳にしながら生活しています。子どもの聴覚は胎児7カ月頃からできていると言われています。母親の呼吸音や心音、そして会話も自然と聞いているのです。そんな音や言葉の敏感期とはどういうものでしょうか。
日本語を習得するのは聴覚の敏感期
幼少期、または胎児の頃から自然と耳にしている日本語ですが、聴覚の敏感期に習得するカギを秘めています。聴覚の敏感期では、音の強弱や感覚を吸収しています。また、言葉を話す口元をしっかり見ていることで自分でまねて発することができるようになります。そのため、聴覚の敏感期に耳にする言葉がとても大切になります。
子どもが話し言葉を習得するためには
話し言葉の敏感期は、聴覚が備わる胎児の頃から始まっていると言われています。そして3歳頃になると、聴覚の敏感期に習得した音から話し言葉を使うようになります。
話し言葉には、『どのようなものかを理解した言葉』と『言葉からものを連想できる言葉』と『ものを見て言える言葉』の3種類があります。子どもが実際に口にしている言葉だけでは表現できないくらい多くの言葉が子どもの頭には入っています。
子どもの秩序として現れる敏感期の発達
言葉を覚えると、だんだんと自分の考えが生まれ、秩序として現れます。子どもの中に小さなルールが生まれるのです。例えば、おもちゃの場所や所有物が定まり始めます。子どもを取り巻く環境で、身の回りの勝手が子どもの安定につながるからです。
子どもの身の回りでの小さなルールから自分自身への位置づけ、また周りの人の位置づけを子ども自身が考えることになります。
おわりに
『敏感期』とは、子どもが一人の人間として成長していく大きなきっかけをつくる時期です。子ども自身の感覚や感性、または考えや秩序を尊重することが子どもの自信につながります。
また、周りの大人の影響を大きく受ける時期にもなります。そのため、大人は子どもの成長や自立のためにも見守り、子どもに共感することがとても大切なのです。
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10,8,2歳の男の子のママです。賑やかすぎる毎日を子どもたちと一緒に過ごしています。
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