近年、物珍しい飲み物や食べ物がスーパーなどでも気軽に購入できるようになりました。その中の一つと言ってもいい食材、チアシードも飲み物としてスーパーなどでよく見かけます。最初に見たときの印象は、あまりの見た目に恐れをなしていましたが、その栄養価や効果を知ったとき、見た目に寄らないとはまさにこのことであると衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。今回は、その驚くべきチアシードの栄養素と効果についてご紹介いたします。
チアシードとは
チアシードは、シソ科の植物の一種で、チアと呼ばれる実から採取できる種のことを指します。主にメキシコなどの南米で栽培され、食用化されてきたチアシードですが、現在では、アメリカをはじめ、日本でも注目されているダイエット食材の一つとして、ダイエッターに選ばれている食材なのです。
チアシードには、ブラックチアシードとホワイトチアシード(別名:サルバチア)と呼ばれる2種類があります。ブラックもホワイトも無味無臭ですが、水を含ませたときブラックチアシードは10倍に膨らみ、ホワイトチアシードは14倍に膨らみます。また、含まれている栄養素の量も変わります。
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22の栄養素
チアシードの特徴は、何と言ってもその豊富な栄養素です。
【タンパク質】 |
【必須アミノ酸】 イソロイシン ロイシン バリン リジン メチオニン フェルアラニン トレオニン トリプトファン |
【オメガ3脂肪酸】 DPA DHA EPA |
【食物繊維】 グルコマンナン |
【ビタミンB群】 |
【ナイアシン】 |
【ミネラル】 |
【カルシウム】 |
【リン】 |
【カリウム】 |
【鉄分】 |
【亜鉛】 |
【マグネシウム】 |
必須アミノ酸と呼ばれる、9種類のアミノ酸の内、8種類をチアシードから摂取することができ、サバなどに含まれているオメガ3脂肪酸にいたっては、含有量がどの食材よりも多く含まれています。また、食物繊維は大さじ1杯のチアシードで、4.1gも摂ることができるため、食物繊維を多く含んでいるゴボウと比べ、手軽に摂取することができます。
三つの効果
続いて、チアシードに含まれている栄養素がもたらす効果についてご説明します。
便秘解消
チアシードの特徴は、水を吸わせたときに何倍にも膨らむことです。実にチアシードの40%が食物繊維と言われているだけあり、水分を含むことによって形成されたグルコマンナンが腹持ちをよくし、便秘解消へと手助けします。また、女性1日あたりの、食物繊維の推奨摂取量が17gですから、チアシード大さじ1杯で5g(1日の4分の1!)、の食物繊維を補うことができます。妊娠中の便秘解消にもおすすめです。
オメガ3脂肪酸の効果
コレステロール、中性脂肪の低下などに期待できるダイエット効果に、動脈硬化、心筋梗塞予防、高血圧予防、脂肪肝予防、血流改善、イライラ防止、活性酵素の除去、肌の保湿、胎児の脳の発達に働く、などの効果があります。
美肌効果
チアシードには、カルシウムやミネラル、必須アミノ酸が含まれており、肌荒れを予防すると共に、みずみずしい肌へと導きます。
危険と呼ばれていた理由
副作用などの心配をされる方もいらっしゃいますが、チアシードは薬ではなく、食べ物なので副作用というものはありません。ですが、アレルギーを起こす方は少なからずいらっしゃるようです。
また、チアシードは水を吸う性質があるため、十分に水を吸わせてから摂取してください。水分を吸わせず、もしくは水分を摂らずにチアシードをそのまま摂取することで、胃や腸の水分を吸ってしまい、逆に便秘を引き起こす可能性があります。
摂取量
チアシードの1日の摂取量は、大さじ1杯15gとしています。どんなに健康やダイエットに良いとされる成分が入っていても、15g以上摂ると多分に含まれる食物繊維によってお腹がゆるくなってしまうため、摂り過ぎることは避けてください。特に、妊娠中の方はお気をつけください。
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30歳。AB型。主婦。
主婦歴4年目に突入。実家に旦那と引っ越して、妊娠と出産に向けて本腰をいれて貯金と妊活を開始。30歳になる手前で第一子を妊娠し、無事に出産。現在は子育てと両立しながら、妊娠するうえで大切な基礎体温から妊婦生活を送る上で気をつけるべきことなど、「生活」に関する記事の執筆を主に担当。
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