「子どもの肥満」チェック方法
メディアの流す誤ったメッセージを受け止めて、小学生のころからダイエットに励む女の子もいます。「太った」「肥満」という言葉は、不用意に発すると子どもの心と身体を傷つけることになりかねません。子どもは、少し太ったようにみえたあと、ぐんと背が伸びるといった成長の仕方もしますので、肥満かどうかは、慎重に判断する必要があります。
「肥満度」の計算方法
子どもの肥満は「肥満度」という度数で表します。計算式は、次の通りです。
具体的な判断数値として、幼児では肥満度15%以上は太りぎみ、20%以上はやや太りすぎ、30%以上は太りすぎとされています。幼児は、1歳以上6歳未満と考えてください。6歳以上18歳未満の子どもでは肥満度20%以上を軽度肥満、30%以上を中等度肥満、50%以上を高度肥満としています。標準体重は、性別や年齢、身長別に基準があります。こちらは、日本小児科分泌学会のホームページで確認できます。農林水産省では、6歳から14歳の肥満度を計算するツールを提供しています。
「小児メタボリック症候群」診断基準
子どものメタボリック症候群には、大人とは異なる診断基準があります。6歳から15歳の子どもに対する診断基準ですので、参考にしてください。
腹囲 | 80センチ以上(腹囲÷身長=0.5の場合は該当する) |
血圧 | 収縮時血圧が125mmHg以上または拡張時血圧が70mmHg以上 |
血糖 | 空腹時血糖が100 mg/dL以上 |
脂質 | 中性脂肪が120 mg/dL以上 またはHDLコレステロール値が40 mg/dL未満 |
大人の数値とは微妙に異なります。専門家の診断が必要ですので、明らかに肥満傾向があり、心配な場合は医療機関に相談してください。
おわりに
子どもの肥満は大人になっても引き継がれ、生活習慣病の原因にもなってしまいます。子どもが将来何をするにしても、健康な身体は大きな財産です。小さいころから食生活や生活習慣に気を配り、健やかに成長できるようにしてあげたいですね。まずは、肥満になりやすい生活をしていないかどうか、チェックしてみてください。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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