子どもの『敏感期』とはなんでしょうか。子どもは日々成長をしていて、多くの体験や経験から成長、発達していきます。そのような毎日の環境の中でより成長したい、スキルアップしたいと感受性が高まる時期を『敏感期』と言います。今回は、どのように敏感期を過ごし、子どもの可能性を広げればいいのかを解説したいと思います。
子どもの可能性を広げる感覚の敏感期
人間は、五感と呼ばれる感覚機能を持っています。この五つの機能が大きく成長するのが3~6歳と言われています。幼児教育者であるマリア・モンテッソーリは、この一生に一度しかない『感覚の敏感期』に感性を磨くことが、優れた感性を持つ人間へと成長させると唱えています。
敏感期の子どもの感受性を見守ろう
感覚の敏感期では、子どもの感受性が大きく成長する時期です。そのため、この時期に子どもを否定する発言は慎むべきです。
子どもの毎日は、新しい発見の繰り返しです。そこで、子どもが感動したことや感じたことは共感してあげましょう。子ども自身が、自分の能力や考えに自信をつけることで自己が確立し、自分として生きていく力や感受性を身につけることができるのです。
敏感期の視覚の発達
子どもは小さな発見をすることができます。細かい変化にも気づき、驚き、そして感動するのです。子ども自身が「かわいい」と思うものに対して、大人は「かわいくない」と思うことはありませんか?実は、それを否定することによって視覚による感受性は失われているのです。
子どもが自分の感性に自信を持てるように、大人が決めつけることはよくありません。
敏感期の味覚の発達
人には、それぞれ思い出の味があります。それは、味覚の敏感期に食べている家庭の味です。この時期の子どもの味覚は、大人の2倍敏感だと言われています。味覚を発達させるためには、この味覚の敏感期に多くの食材や素材の味を感じさせることが必要です。
また、この時期に甘みや濃い味を食べ続けると生活習慣病になる可能性が上がります。
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子どもの可能性を広げる運動の敏感期
子どもは運動機能が成長すると、自分の考えで体を動かします。やりたいように体を動かし、全力で動きまわります。運動の敏感期とは、そうした子どもの意思から、やりたい動きやできるようになりたい動きの練習を繰り返し行い、できるようになる時期のことを言います。
子どもの運動の敏感期は全力投球!
大人になって、子どもの体力についていけないという経験をしたことはありませんか?運動の敏感期の子どもは、動くことに全力投球できる時期なのです。大人になると頭で計算をし、なるべく動かないよう体力の制限をかけてしまいます。運動の敏感期に全力で動くことを経験しなければ、もうひと踏ん張りできる大人になれないのです。
敏感期による子どもの運動機能
敏感期の子どもの運動機能には、大きく分けて四つのたけている部分があります。まず、『体のバランス』です。子どもは成長とともにバランス感覚が発達し、『平衡感覚』につながります。そして、『体の各部位を使うこと』ができるようになります。手でボールをつかむ動きから、肩と腕を使い投げられるようになります。最後に、『指先を使うこと』ができるようになります。だんだんと器用さが備わり、細かい作業ができるようになります。
子どもの「持ちたい」が運動の敏感期
子どもは、ものを持つのが好きです。重くて持てないようなものも持ちたがることがあります。実は、それも運動の敏感期に見られる現象のひとつなのです。
子どもには、ものを持つことへの挑戦心が生まれています。また実際に持つことで、平衡感覚を成長させ、耐えることを覚えていきます。その経験はバランス感覚を身につけることにつながります。
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10,8,2歳の男の子のママです。賑やかすぎる毎日を子どもたちと一緒に過ごしています。
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