子どもの背の高さで悩んでいることはありませんか？特に、子どもの身長が低い場合は、親の遺伝かな？と諦めてしまう人もいるかもしれませんね。しかし、子どもの平均身長は近年伸びてきていることからも、遺伝だけが関係しているわけではないようです。そこで、子どもの身長と遺伝、その他の環境因子について説明していきます。
子どもの背の高さはやっぱり遺伝？
親の身長が低い場合、子どもにも遺伝するのでは？と心配している人は多くいます。「背の高さ」と「遺伝」にはどのような関係があるのでしょうか。ここでは、家族性低身長について詳しく解説していきたいと思います。
親の身長が低いと子どもの背も低くなるの？
残念ですが、親の身長が低い場合、子どもの身長も低くなるということが医学的にも証明されています。しかし、遺伝的要素が絶対というわけではありません。近年、子どもの平均身長が伸びていることからも、親からの遺伝だけでなく、他の要因も関係していると考えられており、それらは遺伝的要素よりも影響が強いと考えられます。
遺伝が関係？家族性低身長とは？
家族の遺伝的要素が関係しているものは「家族性低身長」と呼ばれています。同じ年齢・同性の子どもの平均身長と比べた場合、-2SDを下回っている場合を家族性低身長といいます。－2SDとは、同性同年齢の人間を100人集めたときに、身長が低い方から数えて二人目、という意味です。低身長の原因はホルモン分泌異常などもありますが、このようなホルモン分泌異常もなく、かつ親も身長が低い場合は家族性低身長と考えられています。
隔世遺伝は関係するの？身長は伸びる？
家族性低身長の場合は、ホルモン分泌に問題がないことから、思春期の発達に合わせて約70％の人は正常範囲まで身長が伸びます。しかし、残りの約30％の人に関しては身長が低いままになってしまいます。また、親からではなく、祖父母からの隔世遺伝により子どもの背が低くなるということもあるようです。
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子どもの背の高さには何が関係しているの？
子どもの身長を伸ばす要因として、さまざまな環境因子が関係しています。昔に比べると近年は子どもの平均身長は約10㎝も伸びているのもそのためです。ここでは、子どもの背を伸ばすために必要な環境因子について説明していきます。
質のいい睡眠を十分にとれていますか？
成長ホルモンは、夜の寝ている時間に多く分泌されます。そのため、夜更かしや夜中の覚醒などが多いと、成長ホルモンが少なくなり身長が伸びない原因となってしまいます。特に、子どもの睡眠時無呼吸症候群では、質のいい睡眠がとれないことで発達の遅れをきたしてしまいます。いびきが多い、常に鼻が詰まっているという子どもの場合は、一度病院で相談してみましょう。
栄養や運動は十分に足りていますか？
食事の偏り、子どものダイエットなどで栄養が不足すると身長が伸びなくなってしまいます。小さいうちから、親が肥満を心配して食事量をコントロールする必要はありません。行き過ぎた肥満の場合は病院の指示を受ける必要がありますが、ほとんどは心配のないものです。また、運動も夜にしっかりと睡眠をとるために必要です。
ホルモン分泌異常が原因になっている場合
先天性の低身長となるものに、ホルモン異常があります。ホルモンを分泌する下垂体という場所に問題があります。重症の場合は、他の成長にも影響を及ぼすことがあり、早期の治療が必要です。ホルモン補充治療を行うことで、成長を促すことができますが、治療を受けなければ成長が早い段階で止まってしまう可能性があります。
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2人の男の子のママとして毎日奮闘中！医療業界で働いていた経歴を生かし、健康・子育て情報を発信するフリーライター。
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