夫をフラリーマンにしないためにできること
日本では、家事や育児は女性がするという考え方が根付いてきました。このような社会体質が「家事をやれといわれてもできない」というようなフラリーマンを生み出したのかもしれません。では、フラリーマンを生み出さないためにはどうすればよいのでしょうか?
家事や育児をきちんと役割分担する
夫が家事や育児をしてくれたにも関わらず、やり方が気に入らず結局やり直してしまったという経験をお持ちの方は多いと思いますが、そうなると夫は「自分がやっても意味がない」とやる気をなくしてしまいます。家事は手伝うものではなく、一緒に負担するものという意識を持ち、まずは夫婦で話し合い、それぞれの得意不得意も考慮しつつ家事や育児の役割分担をしましょう。夫を否定せず、お互いを支え合いながら上手なやり方を考えてみることが大切です。
一人の時間がほしいときはあらかじめ伝える
夫婦であっても、お互い自由に過ごす時間がほしいと思うのは同じですから、一人になりたいときはその気持ちをきちんと伝えるようにしましょう。例えば、ママが「今日は少しゆっくりしたいから8時に帰ってきてね」や、パパが「今日は仕事帰りに本屋に寄ってから帰るね」など理由を話すことで、後ろめたい気持ちがなくなります。相手が一人になりたいという気持ちを尊重し、家族の時間と自分の時間のバランスを上手に保つことが必要です。
帰りたくなるような、居心地のよい家をつくる
ストレスなく安心して過ごせる家をつくるには、家族のコミュニケーションが欠かせません。余裕のない日々を過ごしていると、どうしてもコミュニケーションも不足しがちになってしまいますから、意識して話す時間をつくるよう心掛けましょう。また、日頃から夫と話すときの言葉選びにも気をつけてみてください。夫を否定するような言葉はやめて「お疲れさま」とやさしい言葉をかけてあげましょう。言葉ひとつで、家庭内の雰囲気は一気に変わりますよ。
おわりに
フラリーマンが悪いと頭から決めつけるのではなく、まずは夫婦の意識を変えて最適な判断をすることが、無駄なフラリーマンを増やさないことにつながります。働き方改革によって生み出された時間を有意義に使えるように、今一度家庭で話し合う時間をつくってみましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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