子どもが小さいと夜泣きで起こされるなど好きな時間に眠れない日々が続きます。毎日家事や育児に忙しく、なかなか自分の睡眠にまで気が回りませんよね。明らかに睡眠不足とまではいかなくても「今日は好きなだけ寝た」と感じる機会が少なくなっていませんか?今回は「ちょっとした寝不足の積み重ね」である睡眠負債が体にどんな影響をおよぼすのかについて紹介します。
睡眠不足と睡眠負債の違い
睡眠不足と睡眠負債は言葉が似ているもの、意味している内容は異なります。それぞれの違いをご紹介します。
睡眠不足とは
睡眠不足とは、そもそも寝る時間が足りず、一応起きたけれど眠くて仕方がないという状況です。数時間しか寝ていない場合や徹夜などがこれに当てはまります。気持ちが高ぶりやすくなったり判断力が低下したりすることもありますし、体が疲れやすく、肌がボロボロで目の下にクマができる場合もあるでしょう。
睡眠負債とは
睡眠負債は睡眠不足のように、明らかな自覚症状はありません。睡眠負債とは、ちょっとした寝不足を長年積み重ねている状態なのです。
「寝ようと思ったらいつでもどこでも寝られる」
「布団に入ったらすぐに寝付ける自信がある」
こんな自覚症状のある方は、睡眠負債があるかもしれません。
「いつでもすぐ寝られるなんて時間を効率的に使えていてすごい」
と思うことがあるかもしれませんが、これは、体がすぐにでも休みたいと感じているというサインで、実は危険信号なのです。
睡眠負債を積み重ねていくとどうなる?
睡眠負債が貯まっていくと、知らず知らずのうちに脳のはたらきが弱っていってしまいます。一例として、以下のような状況があげられます。
- 集中力や記憶力、学習能力の低下
- 創造性や何かに取り組む意欲、モラルの低下
- 感情の高ぶりを抑える力が弱くなる
- 体の免疫力が低下し、風邪などにかかりやすくなる
- 運動能力が低下する
- 太りやすくなる
このような内容は何となく変だな、と思うだけで気づいても何もせず終わってしまいがちです。しかし、よい睡眠で改善できる余地もあるのです。
がんや認知症など将来の体を壊す恐れも
最近の研究により、質の悪い睡眠は自分の将来を傷つけているということがわかってきています。中には睡眠が不足している人は乳がんの発生確率がよく眠っている人よりも高いという調査結果があり、若い世代でも見過ごせません。
また、認知症になる確率も高いという報告もあるのです。睡眠負債は20年~30年かけてゆっくりと悪い影響をおよぼしていくのです。
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自分が睡眠負債に陥っているかを知ろう
睡眠負債とは、極端な睡眠不足のように眠くて仕方がないという状況でないため気づきにくいものです。自分に睡眠負債がないか、実際に確かめる方法を紹介します。
睡眠負債があるかは眠ってチェック
睡眠負債があるかどうかを知るには、実際に眠ってみるのが一番です。
予定のない日に目覚ましをかけず、シャッターや遮光カーテンなどで日の光が入らないようにして眠ってください。睡眠時間がいつもより2時間以上長くなった場合は、睡眠負債があると考えられます。
睡眠負債に陥りやすい七つの条件
睡眠負債は単に睡眠時間の長さだけでなく、よい睡眠がとれていないという原因も考えられます。以下の内容で当てはまることが多い場合には、質のよい睡眠がとれていない可能性があります。
起きて4時間後くらいに眠くなる
休みの日は起きられない、平日と休日の睡眠時間に2時間以上差がある
うたた寝をよくする
布団に入るとすぐ眠れる
いびきをかく
寝汗がひどい
朝起きると首などに痛みを感じる
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30代後半のママライターで夫、5歳娘、3歳娘、2歳息子の5人家族です。セットメーカーで技術者として10年ほど勤務していましたが、出産と夫の転勤が重なり退職。実家から遠く離れた土地で生活しています。子育てのポリシーは毎日が面白ネタです。大変なこともありますが、日々ボケと突っ込みで乗り切っています。また、できるだけ家族が揃う時間が作ってコミュニケーションを大切にしています。よろしくお願いします!
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