子どもは21時に就寝してほしいのに、いつの間にか22時を過ぎていることはありませんか?子どもたちには早寝早起きをして、規則正しい生活を送ってほしいですよね。睡眠不足は、次の日の活動に支障をきたすだけでなく、肥満になりやすくなるといわれています。子どもたちの健康的な体作りに支障をきたす、睡眠不足についてまとめてみました。
最近の小学生の睡眠時間 理想と現実
早寝早起きをさせたい気持ちをお持ちの親御さんは多いかと思いますが、実際には子どもに必要な睡眠時間とは何時間くらいなのかご存じでしょうか?子どもの健康維持のためにも、必要な睡眠時間をおさえておくと安心です。
小学生が必要な睡眠時間は何時間?
アメリカの「National Sleep Foundation」の発表によると、6歳から13歳の子どもに必要な睡眠時間は「9時間~11時間」ということです。9時間くらいならとれているご家庭も多いかもしれませんね。例えば、7時起床であれば、21時就寝で10時間睡眠になります。遠方の学校に通っている、朝学習を取り入れているなど、早めの6時起床の子どもでも、21時就寝でぎりぎり9時間睡眠です。つまり、21時就寝が実行できれば、必要とする睡眠時間はとれている場合が多そうです。
日本の小学生の就寝時間と起床時間
少年教育振興機構「少年の体験活動等に関する実態調査」によると、小学生の半数近くが6時半から7時の間に起床しています。就寝時間は、1年生から5年生までは21時から22時の間に就寝が多く、6年生は22時から23時の間に就寝する割合が21時から22時の間と同じくらいになります。高学年になればなるほど、起床時間は変わらないのに、就寝時間が遅くなっているようです。高学年になると、習い事や塾通いなども影響しますので、適切な睡眠時間の確保が難しくなっていくのかもしれませんね。
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どうして睡眠不足だと肥満になりやすいか?
大人でも睡眠不足は体調不良の原因となりますので、子どもにとっても睡眠時間の確保は健康にとって大切な要素となります。睡眠不足による弊害の一つが、肥満を引き起こしてしまう恐れがあるということです。なぜ、睡眠不足が肥満につながるのでしょうか?
食欲を抑えるホルモンの分泌量が低下する
睡眠時間が少ないと、食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌が減少し、反対に食欲を増進するホルモン「グレリン」の分泌が増加することが、肥満になりやすくなる原因の一つだといわれています。食欲が増しますので、おのずと食事量が増えてしまうのです。さらに、睡眠不足だと体を動かすのがおっくうになり、運動量が減っていくことが想像できます。過食と運動不足な生活は、肥満ばかりか生活習慣病にもつながってしまうので、子どもでも注意が必要です。
睡眠不足だと基礎代謝量が低下してしまう
人間は睡眠中に成長ホルモンを分泌し、新陳代謝を上昇させます。新陳代謝を上昇させると、体の基礎代謝量が増加します。基礎代謝量が少ないと、消費カロリーが少なくなってしまいますので、肥満をさけるには基礎代謝量の増加は重要なポイントです。さらに、成長ホルモンの働きには「脂肪の分解」と「筋肉の修復」という大切な役割があります。十分な睡眠時間をとらなかった場合、成長ホルモンの分泌が少なくなり、肥満につながるさまざまな要因を引き起こしてしまいます。また、成長ホルモンの分泌には「睡眠時間」だけでなく、「質のよい睡眠」も大切です。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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