この記事のもくじ - 項目をクリックで該当箇所へ
4歳児は自分で考えて行動する力がつく
この頃になるとかなり社会性も身に付いてきて誰とでもうまく遊べる反面、一人一人の個性もでてきて、友だちによって好き嫌いもでてくる時期です。言葉によるけんかも増えてきますが、危険がなければ先生は見守るスタンスでいます。
自分たちで解決しようと努力する
どうしても手助けが必要そうなときには、両者の言い分をよく聞き、原因はどこにあるかを考え、じゃあどうすればよかったのかということが考えられるように助け舟を出しながら導いていきます。人間関係もより複雑になり、ちょっとしたいじめが見られるのもこの頃からです。
どうしても相性が合う子、合わない子が子どもたちにも感じられる頃で、友だち関係にも変化が現れてきますが、ずっとそのままということもなく、互いを理解し受け入れられるようになります。
子どもを親の思い通りのよい子にしなくてもいい
もし子どもが保育園生活のことや友だち関係のトラブルで、何か訴えてきたときに、「○○ちゃんは△△なんだから少しぐらい我慢しなさい」と親が我慢させたり、いい子でいさせようとしたりする必要はありません。ちゃんと自分の気持ちを表現できるように、嫌なことは嫌といっていいんだよと伝えてあげましょう。
トラブルを起こさず嫌なことを我慢してまでよい子でいなくてもいいんです。内にためこませずに自分を解放させてあげましょう。
年長で集団での役割分担ができる5歳児
保育園で一番上の年長クラスになると、自分たちがこの中で一番お兄ちゃんお姉ちゃんにならなければいけないという社会的な責任感が身に付いてきています。縦割り保育では小さい子の面倒を見たり、地域交流保育などではお年寄りをいたわったりができるようになります。
トラブルを通して成長する姿を見守ることも大切です
この頃は集団で少し複雑なルールのあるゲームもできるようになっています。自分より体の小さい子には優しくでき、人の心もわかるようになっています。また何かのトラブルがあって言葉で言い合うことはあっても、お互い小さい頃から相手の性格をよく知っているので、個人の性格を見極めた対処の仕方ができます。しかし、時にはお互いの主張が強過ぎて、男の子同士で激しい言い争いのけんかになってしまうこともあります。
ですが、自制することもできるようになっているため、保育士はある程度は様子を見守ります。すると、騒ぎながら自己主張しても、ちゃんと相手の言い分を聞くこともでき、解決するためにはどうしたらいいかという内容に変化していくこともあります。
誰が決めたわけでもないのに役割分担がある
何かのトラブルがあり暴力をふるいそうになっている子がいれば、そばにいる子どもたちがいち早く察して止めようとしたり、先生に知らせに行ったり、けんかの仲裁に入ろうとしたり、守ったり、気をそらしてみようとしたり、各人のいろいろな役割分担ができてきます。しっかりした女の子は先生のように振る舞う子もいます。いつしかクラスを巻き込んでの話し合いになり、そんな集団の中で、トラブルの解決法を提案できるようになっていきます。
だいたいにおいてトラブルの原因はお互いにあるもの
わが子が痛い目に合わされたりするのはお互いさまとはいえつらいものがありますが、それも長い目で見れば一過性のものなんです。保育園のときに乱暴な子がいても、大きくなってもずっとそのままではありません。親が思うほど子どもたちはそんなしこりを持ったまま付き合ってはいません。自分と同じように、ほかのママも自分の子はそんな乱暴なことをするわけがない、と思っていることも多いです。何かトラブルが起きても、その原因を作ったのがわが子かもしれません。
子ども同士のトラブルがいつしか親同士のトラブルに発展しないように、お互いさまとうまく解決することができればよいですね。
おわりに
ここまで駆け足で年齢別のトラブルを説明してきましたが、ものすごい成長を感じますね。本気でけんかができる子ども時代はあらゆることを身に付ける貴重な経験ができる時期です。先生たちはそれを十分知っているので、危険がない限り基本は見守るスタンスでいます。親もすぐに仲裁に入ったり、止めようとしたりせず、保育園でたくさんの経験をしているな、くらいの余裕をもって見守ってあげてください。
ピックアップ
妊娠7ヶ月のプレママです。初めての妊娠に戸惑うこともたくさんですが、新鮮で幸せな毎日を送っています。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。