秋田県に見習う成績アップに効果的な習慣
早くから学習塾に通わせておけば自然に成績がアップするというものでもありません。2015年の調査によると、小学生通塾率1位の東京都学力テストの正答率は9位、通塾率2位の神奈川県では37位でした。逆に通塾率が最下位の秋田県は何と正答率1位という驚くべき結果が出ています。詳しく調べてみると、秋田県の子どもたちには前述の早寝早起き、朝食の習慣が根付いているうえ、学習についても次のような習慣があることがわかりました。
5.毎日30分以上の家庭学習をする
通塾率の低い秋田県の子どもたちが勉強している場所は、学校を除けば家庭のみです。学習状況調査では、子どもたちの96.4%が「家で1日30分以上の勉強をしている」と答えています。30分というと決して長い時間ではありませんが、ポイントは毎日継続的に勉強する習慣ができているということです。また90.2%が「家で授業の復習をしている」と答えています。その日の授業の内容をしっかりと反すうし、自分のものにしている様子がわかります。
6.自分で計画を立てて勉強をする
同じく学習状況調査によると、秋田県の子どもの82.8%が「自分で計画を立てて勉強している」と答えています。親や先生に「やりなさい」といわれて受動的にやるのではなく、家庭での自主的な勉強の習慣がしっかりと身に付いているのがわかります。このような勉強に対する姿勢が学力テストの結果に表れていると考えられます。
7.家庭学習ノートで自分の好きな勉強をする
秋田県の子どもたちは「家庭学習ノート」による自由学習を1日1ページずつ行っています。勉強の内容は、計算問題、予習・復習、漢字練習、調べ物をするなど何でも自分の好きなことをして構いません。ノートは毎日担任の先生に提出し、アドバイスやコメントをもらいます。この方法によって子どもたちは誰にいわれるでもなく、自分で考えて自主的に勉強をする習慣が身に付いたのです。
おわりに
多くの親にとって気になる、子どもの成績アップのコツは、ちょっとした生活習慣の継続にあることがわかりました。必ずしも塾に通わせたり、夜遅くまで勉強をさせたりしなくてもいいのです。毎日の食事や睡眠、学習方法を見直し、子どものやる気を引き出して成績アップを目指しましょう!
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