あいさつのしつけは三つの段階で考えましょう
しつけに対する子どもの反応は本当にさまざまさまざまで、すぐに親のいうことを聞ける子どももいれば、なかなかうまくいかない場合もあります。そこで、個体個人差に応じた三つの段階であいさつのしつけを考えていくのもひとつの方法です。
【段階1:あいさつを嫌がる子には、まず安心感をもたせてあげるよう】
あいさつのしつけを始めて家庭内で少し慣れても、知らない人だとあいさつを嫌がることがあります。これは、好奇心の芽生えと同時に、知らない人や物事に対して抱く恐怖心や不安感から生まれる自然な反応です。子ども自身が安心感をももつまで、そばで優しく寄り添ってあげましょう。
【段階2:あいさつへの興味が湧いてきたら、ほめてあげる】
きちんと言葉にならなくても、あいさつしようとしているな、と感じたら、ほめてあげることも大事です。幼児期はちょっとしたことで伸びもつまずきもするものです。そして、初期のうれしい経験は、次の行動を後押しする力となります。ちょっと間違っても、「がんばってよくいえたね。」とほめ、少しずつあいさつの形を一緒に整えてあげましょう。あいさつの精度ではなく、「子どものがんばり」を大切に見守ることが大切です。
【段階3:あいさつできるようになったら、された人の気持ちを教える】
明るいあいさつができるようになったら、「あいさつしてくれてありがとう気持ちいいね!」「あいさつされてうれしそうだったね!」など、された側が感じる気持ちを教えましょう。
自分のあいさつで人がうれしい気持ちになると分かれば、人と気持ちよく過ごすにはどうすればいいか、と自分で考えるきっかけにもなります。そこにまだ自覚はなくとも、あいさつの社会性や人間関係の視点がこの段階で育まれるのです。
おわりに
あいさつのしつけは、人間関係の基礎を築くための大切な過程です。しつけのポイントは子どもの発達や個体個人差の違いを親がよく分かって対応することと、子どもを信頼して応援してあげることです。あいさつの形にとらわれず、子どもと一緒に親も成長する気持ちで、あいさつのしつけに取り組んでください。
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