フランス流の子育てでこんな子どもが育つ
このようなフランス流の子育てをすると、子どもはどのように成長していくのでしょうか。ここではフランス人の基本的な精神とそれに基づいて行われる子育てによって育つ子どもの特徴をご紹介します。日本人にも見習いたい点がたくさんありますよ。
ルールとマナーを知り、忍耐力のある子に育つ
フランスでは、忍耐力がなければ自分をコントロールできず、自分をコントロールできなければ人生を楽しむことはできない、というような考え方が根源にあります。赤ちゃんが夜泣きをしたときにすぐに抱き上げずにしばらく待つのもこうした考えに基づいており、赤ちゃんの頃から「待たされる」ことで「忍耐力」のある子どもに育つわけです。また、子育て支援制度の整ったフランスでは3歳からはぼ全員が幼稚園へ入学することができます。小さい頃から集団生活を経験することで子どもたちは社会のルールやマナーを学び、コミュニケーション能力や社会的スキルを身につけ、生き抜く力のある大人へと成長することができると考えられているのです。
自立心を持ち、働くことの大切さを知る子に育つ
フランスでは「個」をとても大切にしています。そのため、赤ちゃんでも生まれたときから寝室は両親とは別々。添い寝ですらタブーとされています。早い時期からある程度の距離を保つことで、親も子もそれぞれ個々の空間を確保することができ、自立心を持った子どもを育てることができるのです。またフランスでは出産後の女性の復職率も非常に高くなっています。こうした母親の働く姿を見て、子どもたちは働くことの大切さを学び、自分自身も早い段階から人生設計を立て、自立する術を学んでいくのです。
自己責任を知り、権利を尊重する子に育つ
「権利」を大切にするフランスでは、子どもを叱る際にも「〇〇をするのはいけないこと」と言うのではなく「あなたには〇〇をする権利はない」というような表現で子どもに教えるそうです。こうして小さい頃から権利意識というものをしっかりと身につけさせることで、子どもたちは自己責任の意識を強く持つとともに、自分や他人の権利を尊重し、自分も相手も大切にすることを学ぶことができると考えられています。
おわりに
いかがでしたか?「子ども第一、ママの時間は二の次」が当たり前の日本人には目からウロコな話ばかりですよね?でもそれで子育てのストレスが軽減されるなら、もっとまねしてみてもいいのかも?フランス流子育てをうまく取り入れて、いつでも楽しく子育てしていけたらいいですね。
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小学生と2歳の息子二人に囲まれ、怒ったり笑ったりを繰り返しながら毎日賑やかに過ごしています。
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