【保育監修】保育園と学童保育は大違い!学童に入れる前に知っておきたい基礎知識

子どもにとっての保育園と学童保育の違い

学童教室の子どもたち
保育園と学童保育で違いを感じるのは、親だけではありません。初めての学童保育利用では、子どもにとっても違いがたくさんあります。保育園のようにはいかないこともあるので、あらかじめ子どもにも説明しておくといいでしょう。

遊びだけじゃない!宿題をやる必要がある

小学校に入ると、小学1年生から宿題が出されます。そのため、放課後の時間、つまり学童保育にいる時間を使って宿題をさせることが大切です。家に帰ってからさせても大丈夫と思っていると、寝る時間が遅くなり朝に起きられなくなってしまう子もいます。生活リズムが崩れてしまうので、できるだけ学童保育の時間を使って宿題をさせるようにしましょう。ただし、学童保育指導員は勉強を教えてくれません。

場合によっては学童保育後のお留守番

学童保育が閉所する時間までにお迎えにいけない場合は、子どもが一人で家に帰ることになります。また、朝の開所前に親が仕事に出掛ける時も、子どもが一人で家にいる時間ができてしまいます。子どもが鍵を使うことになるので、鍵の取り扱いや一人で留守番をする時の注意点などをしっかりと説明し、防犯対策もしておくことが大切です。

お掃除、片付けなどを自分たちで行う

学童保育は、小学校と同じように自分たちで片付けや掃除をするというところが多いようです。入学当初~低学年のうちは、遊びに夢中になってしまうことも多いでしょうが、次第に学童保育ルールにも慣れてくるはずです。保育園でも学習・生活指導はありますが、学童保育は小学校の延長のようなイメージで、子どもたち自身が自立しているといえます。

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学童保育に保育園ルールは通用しない!

放課後のお迎え
保育園ではOKだったこと、ダメだったことが、学童保育では全く違うルールであることを理解しておくことが大切です。保育園ルールを学童保育に持ちこんでしまうと、先生や他の子どもに迷惑がかかってしまうことがあります。周囲の迷惑になってしまわないように気を付けましょう。

急な残業でも利用時間延長不可なことがある

学童保育の場合、施設によっては急な利用時間の延長が不可能なところもあります。そのため、あらかじめ急な利用時間延長ができるかどうかを確認しておくことが大切です。もし無理な場合は、子どもに鍵を持たせておくのか?近くの親戚の家にいくのか?残業は絶対にできないと職場に伝えておくのか?などの対策を考えておきましょう。

常に大人が見守ってくれているわけではありません

外に遊び場がある場合、自由に部屋を出入りすることが可能です。また、民間の学童保育の場合は小学校とは離れた場所にあり、下校中の通学路では見守る人がいません。保育園のように、常に大人が近くで安全を見守ってくれているわけではないので、子ども自身が自分で安全対策をとる必要があります。その点を親もしっかりと注意しておきましょう。

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保育園と同様、学童は「狭き門」!?

学童を探す
保育園と同様に待機児童問題で、地域により利用が「狭き門」となっている学童保育もあります。利用するためには、いったいどうすればよいのでしょうか?ここでは、実際に学童保育を利用する際のポイントなどをみていきましょう。

まずは公営の施設に申請をしましょう

最初に候補にあがる学童保育の施設は、子どもが通っている小学校の中に併設されている、または最寄りの公営の施設です。利用は申請による許可制ですので、管轄の市役所に問い合わせて申請書類をもらい、必要事項を書きいれて就労証明書などの必要書類を添付して申請します。審査結果は、後日郵便にて送られてきますが、申請が通らなかった場合は、民間の学童保育施設を探すことになります。

公営の条件に合わない場合は民営を探しましょう

公営の学童保育施設の利用申請をする際に、利用基準を満たしていないと思われる場合は、その時点で民営の施設を探し始めておくようにしましょう。子どもの通える範囲内にある民営の学童保育施設をピックアップして、開設時間や利用料金、活動内容などをリサーチしておくとよいですね。民営の施設では、送迎サービスや勉強をみてくれるところがありますので、子どものとってよりよい施設を選んでください。

それでも入れる学童保育施設がみつからなかったら

もしも、子どもが入れる学童保育施設がみつからなかった場合には、「祖父母や近所の人に子どもを預ける」、または「子どもが家で一人留守番をする」などの選択肢が考えられます。しかし、それもかなわない場合は、最終的に「親が就労をあきらめる」という選択をせざるをえないケースもあることでしょう。このような厳しい現状を打開すべく、2014年には厚生労働省と文部科学省が合同で「放課後子ども総合プラン」を策定し、学童保育の施設数の確保や質の向上に努めています。

おわりに

初めて学童保育を利用する時、預ける時間やお弁当の有無など、親のメリット・デメリットにばかり目がいきがちです。しかし、実際は子どもに与える影響にも大きな違いが出てくるので、必要性のあるものについてはしっかりと子どもに注意をしておくことが大切です。
小学校の長期休みのときには朝から夕方まで面倒をみてくれる学童は働く家庭にとって、強い味方です。ただし地域によっては保育園同様に学童保育待ちの現実があるので常に情報は入手しておきましょう。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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