【保育監修】話が聞ける子と聞けない子ども 三つの違い

子どもの聞く力を伸ばす方法とは

ママが絵本を読む
「聞く力=人の話を聞いて理解するという能力」ということをお伝えしましたが、生まれながらにその能力は備わっておらず、育てる必要があるといわれています。子どもは話を聞くよう言葉で言い聞かせても、ほとんど効果がない場合が多いものです。子どもの聞く力を育てるために、親をはじめとする周囲の大人は、どのように子どもに接すると良いのでしょうか?

親は子どもの話をきちんと聞く習慣をつける

子どもの話を聞くときに、先回りして話を遮ってしまっていることはありませんか?子どもは「自分の話を聞いてもらえた」という経験がなければ、相手の話を聞くことができるようになりにくいのです。子どもの話に対して、大人の価値観や勝手な判断を入れたり、頭ごなしに決めつけたりすると、子どもは話すのをやめてしまいますから、うなずいたり相づちを打ったりして、時には辛抱強く子どもが話したいことに耳を傾けてあげることが大切です。子どもの自尊心が育つことで、少しずつ大人からの話も聞くことができるようになります。

定期的に絵本の読み聞かせをする

子どもは、大人が話している内容が理解できないために話を聞けないという場合があるため、絵本の読み聞かせは子どもの理解力を伸ばしてあげる方法として、とても有効です。絵本の読み聞かせは子どもの心を豊かにすると共に、将来の読み言葉や書き言葉の基礎になっていきますから、できるだけ小さいうちから絵本を読む習慣をつけておきましょう。また、絵本を読んだ後に子どもがどんなことを感じたのか、感想を話し合う時間をつくるとより効果的です。

子どもが聞きたくなる話し方をする

子どもに話を聞きなさいと叱ったり、大きな声で怒ったりすることは逆効果です。子どもは怒られるとストレスがたまり、ますます話を聞かなくなってしまいます。子どもの反応は大人の態度で変わりますから、子どもに話をするときは冷静になり、落ち着いた声で話すよう心がけましょう。また、注意したいことがたくさんあっても、大切なことをひとつだけいうようにして、なぜ注意されているのか、なぜ褒められているのかなど、理由を含めて分かりやすく話すことが大切です。

おわりに

子どもの聞く力は、生活習慣や勉強と同じように、親や周りの大人たちが意識を持って育んであげるべき大切な能力だといえます。少し時間のかかる方法ばかりですが、相手の話を聞ける子どもを育てる第一歩として、まずは意識して子どもと会話をする時間をつくることから始めてみることが大切です。

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