子どもに対して感情的にならない上手な怒り方三つ

怒られる子ども
子どもが小さいうちはかわいいばかりで怒ることも少なかった育児生活。子どもが成長するにつれ、ついつい大きな声で怒ってしまうシーンが増えてきます。でも毎日それではお互い、疲れてしまいますね。そこで、親も子どもも納得できる上手な怒り方のコツをご紹介します。

どうして子どもに怒ってしまうのか?

ママの怒った顔
よく、「叱る」と「怒る」は違うといわれますが、日常生活ではこのふたつは混然一体となって存在しています。しつけのために叱っているつもりが、いつのまにか感情的に怒っていたり、単純な怒りに誘発されて、叱るフェーズに移行したり、ふたつの区別は曖昧です。そもそも、どうして子ども相手に大人が感情的に怒ってしまうのでしょうか?

避けて通れない子どもの反抗期

まずひとつの理由として、避けて通ることができない子どもの反抗期があげられます。反抗期は、一般的に自我が芽生え始める3歳ごろと、思春期にあたる15歳ごろにくるといわれています。そして、子どもによってはその中間期にあたる小学校入学のころにもうひとつの反抗期がくる場合があります。いずれも、子どもが自分の人格を意識し、親とは違うアイデンティティーを確立するための大切な成長過程です。ところが、親は自分の分身とも感じられていた子どもが、望んだ通りの反応をしないことに怒りを覚えがちです。特に、これまで素直に言うことをきいていた子に反抗されると、カッとなりやすいのです。

ママのストレスも原因のひとつかも?

公共の場で、感情的に怒っているママを見かけることがあります。「そこまで怒らなくてもいいのに…」と思ってしまいますが、実はこうした怒りの背景には社会的プレッシャーが関係している可能性があります。「よい母親であるべき」「しつけができていない母親失格」など、厳しい世の中の目線が、ママたちに不要なストレスを与えているのです。「ちゃんとしなきゃ」と考える真面目なママほど、感情的に怒ってしまう場合があります。

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感情的にならない怒り方のコツ

正しい叱り方
感情的に子どもを怒っても、自分が後悔するばかりです。しかも、子どもには本当に伝えたいことが伝わらず、「ママに怒られた」という負の感情だけが残ってしまいます。子どもに対して感情的にならない怒り方のコツを三つご紹介しましょう。

その1 姿勢を低くし、近くで目を見て話す

感情的に怒ってしまう背景には、「何度言ってもきかない」「繰り返し悪いことをする」など、ママの怒りが徐々に大きくなる過程があります。しかし、こちらは注意しているつもりでも、ただ遠くから声をかけるだけでは、子どもには伝わらないことが多いのです。子どもに怒っていることを伝える時には、姿勢を低くし、近くで目を見て話すことが大事です。子どもを見下ろす姿勢で立って怒っていると、子どもの顔も見えず、感情を読み取ることができません。そのため、こちらの怒りが伝わっていないと感じ、ますます怒りが大きくなってしまいます。ママも子どもも、今していることを中断してコミュニケーションをとることに集中しましょう。

その2 怒るのは「今の出来事」だけにとどめる

長く続く小言やお説教ほど、子どもの心に響かないものはありません。上手な怒り方のコツは、「今の出来事」だけを怒ることです。「前から何度も言っているでしょう」「昨日も同じことを言ったのになぜできないの?」とつい言いたくなりますが、ここは我慢です。
以前の話を蒸し返して怒っても、子どもはそのときの感情を思い出せませんし、なぜできないのか自分でもよくわからないのです。済んだことをくどくど言わず、今、何を、なぜ、怒っているのかを簡潔に伝えることが大事です。長々と怒っていると、自分の感情のコントロールが難しくなってきて、より感情的になってしまう恐れがあります。怒るときは短く、あっさりがコツです。

その3 すぐに結果を求めない

部屋の片付けなど、すぐにやってほしいのに、子どもが反抗してどうしてもやってくれないことがあります。ママとしては、「今すぐやりなさい!」「もうママ、知らないからね!」と怒鳴りたくなりますが、ここでも一呼吸おいてください。
冷静に考えれば、すぐでなくてもいいことがたくさんあります。こうしたときは、子どもがすぐにやらないことに腹を立てているわけではなく、自分の命令をきかないことに腹を立てている場合が多いのです。わたしたちは、「親の命令をきける子」を育てたいわけではなく、基本的な生活習慣やよりよい生活態度を身につけてほしいだけです。「後でやる?」「ママも手伝おうか?」など、子どもに手をさしのべて、すぐに結果を求めないように努めてください。平静なふりを装っていても、怒られた子どもは動揺し、嫌な気分になっています。親も子も、落ち着く時間が必要です。

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