行儀の悪い子どもや、自分のわがままが通らないとすぐに手を出してしまう子どもを見ると、誰でも嫌な気分になると思います。しかしこの行動のほとんどは、お友だちや親のまねをしているだけなのです。そこで今回は、子どもが悪い行動をまねしてしまわないよう、親が気をつけたい行動や、子どもの叱り方についても併せてご紹介します。
親は子どもの鏡!気をつけたい7つの行動
子どもは何に対しても吸収力が強く、まねをする天才でもあります。よく「親の顔が見てみたい」と言いますが、小さな子どもの行儀が悪い場合、それは親の真似をしている可能性があります。ここでは、親が子どもの前で気をつけたい行動についてご紹介します。
1.「こんにちは」や「ありがとう」といったあいさつができていない
隣近所に住む子どもでも、あいさつのする子としない子がいませんか?あいさつする子は親もしますし、しない子は親も無視していることが多いように思います。自分たちは良くても、無視された方は悲しい気持ちになりますよね。子どもは外での親の姿もしっかりと見ています。隣近所の方や知り合いには必ずあいさつをし、ありがとうやごめんなさいも親が率先して言うようにしましょう。
2.食事をする際のしぐさや座り方などのマナーが悪い
「肘をついてご飯を食べない!」とか、「お椀(わん)を持って食べなさい」と注意をしたところで、親の食事のマナーが悪ければ子どもはまねをします。また、注意をしてくる親の前ではきちんとした態度で食べていても、親の目がないところでは行儀が悪い、なんてこともよくあることです。親は食べ終えるまで姿勢を正して、見本を見せてあげなければなりません。
3.子どもの前で陰口や悪口を言っていませんか?
子どもに対し、「パパは飲みに行ってばかりで家のことはほったらかし」なんて陰口を言ったりしていませんか?これを言い続けてしまえば、子どもはパパに対して嫌悪感を抱きます。反対に、パパがママの陰口を言うケースもありますね。また、夫婦そろって「○○ちゃんのご両親は××だ」なんて陰口を言えば、まねして言いふらすこともあります。子どもの前のみならず、人の陰口や悪口を言うのはやめましょう。
4.あなたはキレやすくありませんか?
子どもの行動に対し、何か気に入らないことがあるとすぐに怒っていませんか?子どもの頭の中では「気にくわないことがあったら怒っていい」「都合が悪ければ怒っていい」と変換されている可能性がありますし、辛抱強さに欠けてしまうこともあります。子どもが起こした悪い行動には、まずは親がぐっと辛抱する姿勢を見せましょう。
5.子どもとの約束を守らずに言い訳する
「日曜日は遊園地に出掛けよう!」「今日の夜はハンバーグを作るからね!」などといった約束を、大人の事情でかなえてあげられないこともありますよね。そんな時、子どもに責められたらしっかり謝罪していますか?相手が子どもであろうと、約束をしたことに対して言い訳をされれば悲しい気持ちになるだけではなく、「言い訳すれば許してもらえる」という行動が身につく可能性もありますよ。
6.子どもの言葉遣いの基本は親から学ぶ
子どもが悪いことをしたときや何か失敗をしてしまった時に「バカ」などと言っていませんか?こうした言葉を頻繁に使っていると、家庭の外でお友だちに「バカ」と言っていることもあります。また「○○じゃねーの?」「うるせーよ」「うざい」なんて女の子が言っていることもありますが、これらは親の言葉をまねしていることがほとんどです。普段から言葉遣いには注意しましょう。
7.子どもがお手本とする人間関係は「夫婦関係」
自分たちが親を見て育ってきたように、子どもは私たちを見て育ちます。夫婦関係を見て人間関係を学ぶのです。パパがママを大切にし、ママはパパを思いやり、パパとママが子どもに愛情をたくさんかけてあげることで、お友だちとの人間関係に思いやりが生まれます。反対に夫婦仲が良くなかったり、子どもへの接し方が厳しすぎたりすれば、お友だちへの当たりも強くなってしまうでしょう。
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1歳の息子がいるシングルマザーです。最近は息子とのお菓子作りにはまっています。
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