【保育監修】基本的生活習慣とは?五つの習慣を小学校までに確立させるためのポイント

大人はどう関わっていくのでしょう

お昼寝させる
「基本的生活習慣」を身につけるのは最終的には子ども本人ですし、その習得には子どもの発達やそれぞれの生活環境なども大きく影響し、個人差があります。「できるだけ早く身につけてほしい」と思うだけでなく、サポート役として大人が忘れてはいけないことがあります。

子どもの「やってみたい」を大切に

子どもはときに、やってみたい気持ちが強く、身体の発達が気持ちに追いついていなくてたくさん失敗することがあります。そうするとつい、親は手を貸してやりたくなりますよね。そこを少し我慢して、子どもの「やってみたい」をできるだけ尊重し「やらせてみる」、そこから信頼関係を築いていきましょう。大人がやった方が早いのですが、子どもが失敗から少しずつ成長するのをしっかり見て、「あなたのやる気、見ているよ!」と態度で示してあげると子どもは安心してぐんぐん伸びていくでしょう。

忘れないで。基本的な姿勢は「SOUL」

“親も人間ですから、どんなときもおおらかに見守ってやれるわけではないのは当然です。しかし、Silence (黙って見守ること)、Observation (しっかり観察すること)、Understanding(よく理解すること)、Listening(耳を傾けること)、これらの頭文字を取った「SOUL」を頭の片隅に置いておくことで、子どもとの関わりはよりよいものになるはずです。

「失敗してもよい環境づくり」をしましょう

子どもはいろいろなことを失敗し経験して成長していきます。その失敗のたびに大人が怒っていては、萎縮し人の顔色をうかがってばかりの人間になってしまうかもしれません。そうならないために、「失敗しても親が楽に片付けられる環境づくり」を心がけてみましょう。例えば、排せつの練習中なら床のラグを撤去しておけば掃除も大変ではないので、お互いにストレスが減らすことができるかもしれませんね。

おわりに

これまで紹介したすべてにおいてしつけだけが重要ではありません。子どもの発達レベルに合わせて「最適な時期」に必要なしつけをすることが大切です。そうすれば、自然と基本的生活習慣を身につけることができるのではないでしょうか。また小学校では集団生活の中で給食(食事)、トイレ(排せつ)、登校時間を守る(睡眠)、手洗いうがい(清潔)、体操着への着替え(衣服の着脱)の五つの日常生活の基本が凝縮されています。入学当初にできなくてもいつかはできるようになるので根気よく子どもを見守ってあげてくださいね。

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