子どもの鉄分不足を防ぐには
一日の食事量が大人よりも少ない子どもは、摂取量が少ないため、なおさら鉄分不足が起こりやすいのです。どのようなことに注意したら子どもの鉄分不足を防げるのでしょうか。
吸収率のちがう二つの鉄分を知る
食事により摂取する鉄分には、以下の二種類があります。
ヘム鉄 | 15~25%が吸収される |
非ヘム鉄 | 5%程度が吸収される |
上記を見ると、ヘム鉄の含まれる食品を食べれば効率がいい!と考えがちですが、ヘム鉄が多く含まれる食品は、レバーや魚の血あい部分など、クセの強く子どもが苦手とする食べ物が多いのです。それぞれの例を挙げておきます。
ヘム鉄を含む食品 | レバー、魚の血あい、かき、しじみ など動物性食品 |
非ヘム鉄を含む食品 | 小松菜、ほうれん草、ひじき など植物性食品 |
動物性食品は、水でよく洗う、牛乳にさらすなど下ごしらえでにおいを抑えることができます。
また、味付けにはカレーなど子どもが好きでにおいをごまかせる調味料を使う、味を濃い目にするなどの工夫で子どもに食べてもらいましょう。
ビタミンCと一緒に摂取して、吸収率アップ
どちらの鉄分も、野菜や果物に含まれているビタミンCと一緒に摂取することで吸収率がアップすることが分かっています。しかし、ビタミンCは熱に弱く、煮たり焼いたりすると量が減ってしまいます。サラダを添える、デザートに果物を出すなど、献立を工夫することで、せっかく摂取した鉄分を逃さず吸収するようにしましょう。
鉄でできた調理器具で鉄分を追加!
鉄でできた調理器具をお持ちですか?
鉄のフライパン、岩手名産の南部鉄器など、鉄でできた調理器具を使うと、鉄器に含まれる鉄が少しずつ溶けだして料理に入ります。お湯を沸かすために鉄器を使うだけでもよいそうです。長く煮込む料理に利用すると、しっかり鉄分を溶かし込むことができます。
おわりに
子どもにも大人にも必要不可欠な鉄分。必要量を毎日摂取するのは難しいと思われがちですが、さまざまな工夫をすることで体の中に鉄分を取りこみましょう。しかし、とりすぎには注意してくださいね。
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40代前半。15年間の義両親同居のモラハラ生活を経て離婚、現在は15歳の長男と10歳の次男と3人で暮らしています。子どもたちにはそれぞれ特徴のちがう発達障害があります。離婚後、保育士資格を取得し、いかに自立していくかを模索中です。
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