保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。
3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。
生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/
ご両親がお仕事をされている場合、預かってくれる時間が長い保育園を選択する考えが定着されていますが、現在では預かってくれる時間が長い幼稚園も増えてきました。では、実際に保育園か幼稚園かを選ぶ際には、何をポイントに選べばよいのでしょうか。ここでは、保育園と幼稚園の具体的な違いを紹介します。
保育園について
保育園は厚生労働省の管轄で、認可保育園と認可外保育園の二つがあります。認可保育園は、国が定めた基準である施設の広さや職員の数、給食設備、衛生・防災の管理が万全かなどの条件を満たし、都道府県知事に認可された施設のことを指し、一方で認可外保育園は、国が定めた基準である条件を満たせず、認可が下りなかった施設を指します。
認可外保育園は日曜や祝日も子どもを受け入れていたり、独自の教育を行っていたりするなどさまざまな園があります。
入園条件・年齢
内閣府の「子ども・子育て支援新制度なるほどBOOK」によると、認可保育園への入園は下記の保育を必要とする場合のいずれかに該当することが必要となります。
また、入園できる年齢は0歳児から小学校就学前までとなっております。認可保育園の場合、お住まいの自治体である保育課の窓口に申請をし、審査が通れば入園となります。認可外保育園の場合は、直接各保育園に申し込みしてください。
保育内容
保育園は保護者に代わって預かる児童福祉施設です。保育園での保育内容は各施設により異なりますが、低年齢の場合は歯磨きやトイレトレーニングなどの生活面での指導を行う施設が主であり、小学校近くなるとひらがなや数字の書き方などの学習指導を行う施設もありますが、基本的には自由遊びの時間が多いのが特徴です。
保育時間・日数
認可保育園では原則として8時間から最大11時間まで預けることが可能で、日数の基準はなく、日曜日と祝日以外は基本的に預けることが可能です。預けられる時間は、保護者の就労時間によって異なっており、月120時間以上であれば最大11時間まで預けられることが可能な保育標準時間が認定され、月120時間未満であれば8時間まで預けられることが可能な保育短時間が認定されます。
費用
2019年の幼児教育無償化により、保育料は無償または条件により一部無償になりました。
住民税非課税世帯に限り、保育料が無料。それ以外の家庭は、保育所等を同時利用しているお子さんがいる場合、2人目は半額、3人目以降は無料。
【3~5歳児クラス】
所得等の制限なしに無料。ただし延長保育の利用料は無償化には含まれない。
住民税非課税世帯、かつ保育の必要性が認定されている家庭は月4万2000円まで無料。
【3~5歳児クラス】
所得の制限なしに月3万7000円まで無料。
詳しくはお住まいの自治体の情報を調べるようにしましょう。
先生
保育園は、厚生労働省の管轄となった児童福祉施設のため、「保育士資格証明書」といった国家試験を受けて得られる免許が必要となります。先生の勤務体系では、早番・遅番・通常勤務といったシフト体制になっており、土曜保育もあるため交代で出勤する形がとられています。
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幼稚園について
幼稚園は文部科学省管轄の教育施設であり、公立と私立に分かれています。公立幼稚園は、自治体の運営によるもので先生は公務員となります。私立幼稚園は、学校法人や社会福祉法人による運営が多く、キリスト教会や仏教寺院などもあります。そして公立と私立で大きく違うのは保育料の金額です。
入園条件・年齢
幼稚園の入園条件は園により異なります。幼稚園によっては、知育面での考査、身体測定や面接がある幼稚園もあります。また、入園願書の配布を行う時期は9月頃が一般的とされていますが、幼稚園によって異なりますので、希望する幼稚園の、入園願書の配布がいつなのかを確認しておくようにしましょう。入園できる年齢ですが、基本的には満3歳から小学校入学前までとなります。
保育内容
幼稚園は学校とも呼べる教育施設ですので、学習面を中心とした指導がされるのが特徴です。また、お誕生日会や芋ほり、七夕会など季節に合わせた行事を保護者参加にて行われることが多いですが、具体的な内容は幼稚園によって異なるため、希望する幼稚園に確認してみてください。
保育時間・日数
幼稚園の保育時間は、標準4時間とされており、保育園に比べて短いです。しかし、最近では幼稚園でも延長保育が可能な幼稚園もあるので、共働きで幼稚園に預けられる方も多くいらっしゃいます。しかしながら、年間保育日数は39週以上とされており、小学校と同じように夏休みや冬休みなどの長期のお休みがあります。
費用
幼稚園も保育園と同様、幼児教育無償化により保育料が無償、または一部無償になっています。
しかし幼稚園の場合、公立幼稚園と私立幼稚園では保育料に差があり、私立幼稚園の方が公立幼稚園より高くなる場合がほとんどです。私立幼稚園は無償化の金額よりも保育料が高いので、自費負担分が大きくなるでしょう。
幼稚園の教育費の内訳は以下の通り。
先生
幼稚園は文部科学省が管轄となった学校教育施設のため、「幼稚園教諭免許状」といった免許が必要となります。先生の勤務体系では、固定勤務が一般的となっており、保育時間は短いものの準備や業務などで実際に労働している時間は8時間から12時間程度となっています。
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