【保育監修】トイトレいつから始める?トイレトレーニングに適した時期とおまるの練習法

保育記事監修者プロフィール:伊藤 先生のイラスト 伊藤美緒先生

保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。

3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。

生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/


おまるの練習
昔は子どもの成長に伴い、大人が「オムツはずし」をしなければいけないといわれてきました。しかし、最近では「オムツはずし」ではなく、「オムツはずれ」という言葉が使われるようになりました。つまり、オムツは大人が無理に「はずす」わけではなく、自然と「はずれる」ため、それができるように大人はサポートする必要があります。そのことからも今回は、ママが子どものトイレトレーニングを始めるうえで適した時期と方法をご説明します。

トイレトレーニングはいつから?

トイレトレーニングの疑問
そろそろ・・・と思っても、いつが最適なのか迷ってしまうトイレトレーニング(トイトレ)。いつから始めるべきか、決めるのは難しいですよね。幼稚園入園前に、下の子が生まれる前に、とそれぞれに適したスタート時期があるはずです。トイトレは、2歳前後で始める家庭が多いとされていますが、まずは子どもの発達具合を見定めることが大切です。

子どもの体の発達

一般的に生後6カ月くらいになるとぼうこうの容量も大きくなり、50~80mlほどになります。そうなると、ぼうこうにおしっこを徐々にためられるようになり、おしっこがたまっていく感覚を覚えられるようになります。
2歳近くになると、短時間ですが、おしっこを我慢できるようになります。しかし、まだ大脳の発達が不十分なため、うまくコントロールすることはできません。ある程度おしっこを我慢できるようになる時期は、2歳~3歳にかけてです。そのころにはぼうこうの容量も100~130mlくらいにまでなっているため、反射的におしっこをすることがなくなり、日中はおしっこをコントロールすることができるようになります。

トイトレ開始の目安

トイレトレーニングを開始する時期は、個人差が大きく、月齢や暦では決めにくい問題です。トイトレに適した発達の目安として、次の2点が挙げられます。

(1)トイレの回数が減ってきた

子どもが2歳~3歳ごろになると、おしっこ・ウンチの回数が減ってきます。一般的に、日中2時間程度、ぼうこうにおしっこをためておけるようになったら、開始の目安だといわれています。

(2)おしっこ・ウンチを言葉で伝えてくれるようになった

「おしっこ・ウンチ」と自分の言葉で意思表示できるかどうかは、大きなポイントです。「したくなったら教えてね」と教えることも大切。
ただし、最初から完璧を求める必要はありません。これらの条件をクリアしていなくても、子どもが嫌がらなければおまるの練習を初めて大丈夫ですよ。

家庭の状況も大きなチェックポイント

「おまるの練習を始めたら、あっという間におむつがはずれた」という話を耳にします。しかし、これはほんの一部。トイトレを初めてから完了するまでの期間は、6カ月~1年程度かかる子どもが多く、長い道のりです。おまるの練習中は掃除や洗濯など、家事が増えるため、ママにそれだけの余裕があるかどうかも、大きな問題です。
トイトレは誰でもやっていること、とはいえ、家庭への負担はケース・バイ・ケースです。両親が忙しい場合は無理にスタートせず、自然に子どもがおまるに乗りたがるのを待ってもよいでしょう。

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おまるの練習法・トイトレの流れ

トレーニングの手順
1日の間でオムツがぬれる回数も減り、子どももトイレに興味を持ち始めてきたかも?そんなときは、いよいよトイトレの始めどき。こちらでは、おまるの練習・トイトレの流れをご説明します。いずれのステップも子どもの様子を見ながら、じっくり取り組むことが大切です。

ステップ(1)おまるに慣れさせる

トイトレはスタートが肝心。おまるやトイレを怖がらせないことが大切です。

おまるの存在に慣れる

まずはおまるを見せて、慣れさせることが第一段階です。おまるを見た瞬間に「イヤ!」と拒否する子も多数。初めておまるを子どもに見せる際は、ママが「さぁ乗って!」と子どもに何度もプレッシャーを与えないよう注意してください。

座って試してみる

実はおまるに座るまでの段階で、数週間かかる場合もあります。おまるをリビングに置いて、視覚的に慣れさるのも有効です。子どもの機嫌がいいタイミングで、誘ってみてもいいでしょう。子どもがおまるを嫌がらなければ、おしっこを促してみましょう。初めは出なくても、何度もトライしてみてください。

ステップ(2)おまるを習慣化する

おまるでおしっこ・ウンチができるようになったら、トイトレもいよいよ大詰め。「ここまでが長かった!」という人もいるでしょうが、実は「ここからが長い」場合も!?

おまるに座るタイミングを決める

食後、寝る前、外出前など、1日の行動にあわせて「おまるの時間」を設けましょう。子どもに「寝る前はおまるに座ろう」などと伝えて、促してもいいですね。朝起きたときや、食事のあとなどに子どもをおまるに連れて行って、「おしっこをする?」と聞いてみましょう。それ以外で子どもがおしっこをしたそうでも、すぐにお母さんが先回りしておまるに連れて行かずに、子どもが自分で、おしっこをしたい」という感覚と、「トイレに行きたい」という行動を結びつけられるように待ってみましょう。

オムツを履かない時間をつくる

日中の在宅時など、オムツを履かずに過ごしてみましょう。最初は失敗してしまうかもしれませんが、失敗を繰り返すことで、おまるに座る必要性を感じることができます。その際に大切なことは、失敗しても子どもを責めないことです。

日中のオムツが取れればまずはOK

日中の活動時間はパンツで過ごせるようになり、自発的におまる・トイレに行くようになったら、トイトレはひとまず完了です。しかしまだ夜中や外出時のオムツはずれに関しては、時間がかかることもあります。完璧を求めず、起きている時間の大半がパンツならOKと考えましょう。

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