妊娠中は、体にいいものを意識した食事内容にしていれば基本的に問題ありません。しかし、中には胎児に悪影響が出てしまう食べものもあります。ここでは、妊娠中に食べるといいものと食べてはいけないもの、食べ過ぎないようにしたいものと、妊娠中の体重管理に効果的な食事法についてまとめてみました。母体にとっても赤ちゃんにとっても健康で快適な体作りを目指しましょう。
食べるといいもの
妊娠中、ママがとった食事はさまざまな栄養素に変換され赤ちゃんに運ばれていきます。そのため、妊娠している間に食べるものには特に気を配りたいものです。その中で、胎児の成長促進にかかせない栄養分や、その逆で不足すると良くないものなど代表的なものをまとめてみました。
未精製のもの
未精製のものとは、お米なら玄米や胚芽米、パンなら全粒粉やライ麦パンなどの雑穀パンのことです。砂糖も白い上白糖は精製済みですから、できるだけ黒砂糖やきび砂糖などを選ぶようにしましょう。
未精製のものがいい理由は、ミネラルが失われずありのままの栄養を摂取できるからです。未精製品は自然のミネラルが豊富に含まれており、胎児の成長を促したり、便秘を解消したりと健康的な体づくりに大きく貢献しています。未精製品をメインにした食生活は、アレルギー対策にも効果があるとされています。
ビタミンKが含有されているもの
ビタミンKは血を固める働きをもつもので、これが足りないと出産のときに赤ちゃんの頭蓋内で出血が起こることもある重要な栄養素です。生まれてからすぐは、腸の働きが未熟なためビタミンKが作れず、ビタミンK欠乏症という症状が起こることがあります。
この重要なビタミンKは納豆などに多く含まれています。かいわれ大根やかぶの葉にも豊富に含まれているため、これらの食材を特に臨月になったら毎日の食事の中に取り入れていくようにしましょう。
また、赤ちゃんが生まれてから飲ませる粉ミルクにはビタミンKが添加されていますが、母乳では補いきれないため、生まれてすぐと1カ月検診の際に経口投与します。
合わせて読みたい
食べてはいけないもの
次に妊娠中は食べることを避けたいものの紹介です。こちらは食べるといいもの以上に把握しておきたいですね。ぜひ参考にしてください。
生もの
妊娠中に避けた方がよい食べものの代表格が生ものです。生肉はもちろん、生魚や生卵もできるだけ食べないようにしましょう。
生肉にはトキソプラズマという寄生虫が付着している可能性があり、それに感染してしまうと子どもに先天性の障がいが発生するリスクが高まります。加熱すれば死滅するため、必ず火を通したものを食べるように心がけましょう。生魚は、普段よりも鮮度に気をつけて選べば問題ありません。しかし、ノロウイルスや食中毒にかかる可能性が高い貝類は、よほど新鮮なものでない限り避けた方が無難です。同じように生卵も鮮度に気をつけてください。
魚や卵は直接胎児に影響を及ぼすわけではありませんが、腹痛や下痢によって子宮の収縮が起こると、流産の可能性が高くなるため危険です。
ナチュラルチーズ
ナチュラルチーズは加熱殺菌されていないため、生ものと同じような扱いとなります。チーズにはリステリア菌という胎児にも感染する恐れのある菌が付着しています。流産や早産、髄膜炎などにかかる可能性がありますから、十分に注意しなくてはなりません。
万一感染してしまっても、すぐに抗生剤を打てば胎児に影響しないとも言われていますが、抗生剤自体も妊娠中は使用するのを控えたいところです。もしチーズを食べるときはプロセスチーズなど、加熱処理されているものを選ぶようにしましょう。
海藻類やひじきの食べ過ぎに注意!
海藻類やひじきは体によいとされる食材でダイエットや便秘解消の大きな味方ですが、妊娠中はヨウ素や無機ヒ素が多く含まれるため、食べ過ぎに注意した方がよいものです。毎日食べ続けたり、山盛りの海藻やひじきを食べたりしなければ特に問題はないため、あまり気にはせず豆知識のひとつとして覚えておきましょう。
合わせて読みたい
たまGoo!(たまぐー)は、妊活、妊娠、出産をこれから迎えられる女性をサポートするため、女性のみならず、男性にも知っておいて欲しいこと、夫婦で取り組むべきことなどをコラムなどで紹介し、みなさまのご不安やお悩みに答えることを目的としたサイトです。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。