妊娠が発覚して産むと決めたら、さてどこの病院がいいのか・・・と悩みます。ところで、母乳育児をしたい方ならご存じかもしれませんが、日本赤十字医療センター産婦人科(東京都渋谷区広尾)が大人気なのです(以後、日赤医療センターとよびます)。日赤医療センターでは、徹底した母乳育児指導があり、母乳育児の道場などと比喩されています。今回は、そんな日赤医療センター産婦人科をご紹介します。
日赤医療センターの理念について
平成12年8月に世界保健機関(WHO)、UNICEF(国連児童基金)から「赤ちゃんにやさしい病院」として認定されました。これは、「母乳育児を成功させるための10カ条」を推進している施設を認定するもので日本では17番目、都内では初の認定となりました。母乳育児指導には定評があるため、母乳で育てたいママたちの間では人気になっています。(出典元:日本赤十字医療センター)http://www.med.jrc.or.jp/
出典:med.jrc.
産後直後から24時間母子同室で母乳育児
日赤医療センター産婦人科では、徹底した母乳育児の指導をされます。完全母乳で育てると決めている方が受診する病院です。「ミルクと母乳半々でいいやー」という考えで、日赤医療センターで出産をすると、母乳指導で心が折れてしまう人もいるようなので要注意です。また、「母乳育児を成功させるための10カ条」などもあるので、前もって調べておいたほうがよいでしょう。日赤医療センターでは、産後すぐに24時間母子同室が始まります。最低でも1日に10回~12回は吸わせるように指導されます。授乳指導は、毎日行われ、看護師が授乳回数をチェックし、アドバイスを受けます。これが、「母乳育児が厳しい」「母乳育児のスパルタ教育」とよばれるゆえんです。
出典:med.jrc.
日赤医療センター産婦人科のメリット
分娩(ぶんべん)を扱っている数が多く、小児科や歯科が併設されおり、新生児集中治療室なども完備しているので、健康なママからハイリスクのママでも安心して出産を行うことができます。陣痛から分娩までの流れを移動せず、一つの部屋で済ませられます。ソフロロジーを取り入れているので、分娩における体力消耗も少なくて済みます。また、なかなかできる病院が少ない水中出産をすることもできます。分娩予約の締め切りは20週まで可能です。
日赤医療センター産婦人科のデメリット
有名な病院なので診察の待ち時間が長く、また、チーム診療を行っているので、妊娠から出産まで同じ医師に診てもらえるとは限りません。22週以降は、検診の担当が医師と助産師とで交互になるので、検診の度にエコーが見られるとは限らないでしょう。きれいな入院部屋とさまざまな出産方法、何かあっても他の科にすぐ回してもらえる安心感があり、一般的な産婦人科よりかかる料金が少々高めのようです。
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オープンシステム制度で地域産科医療と連携
産科に限らず、大きな病院へ行くと待ち時間の長さに困りますね。日赤医療センターでは、地域の産科診療所や助産師さんと連携しているので、普段の検診は自宅や職場の近くの産科で診てもらうことができます。待ち時間の長さなど気にせずに病院にかかることができます。
出産は、日赤医療センターで行います
オープンシステム制度では、地域の登録診療所から共通診療ノートを渡されます。共通診療ノートは、地域の産科医と日赤医療センターの医師が共通で使うものです。まず、15週~20週の間に一度日赤医療センターで受診します。あとは、地域の登録産科での受診となります。出産、分娩、産後の入院は日赤医療センターで行います。
同じ検査を繰り返すということもない
共通診療ノートと電子カルテで管理されているので、無駄な診療や同じ検査を繰り返し受けることもありません。それぞれの医療機関が妊産婦さんの情報を共有し、活用するという便利なシステムなのです。これにより、自宅近くの病院で問題なく診てもらうことができるのです。また、共通診療を受けている病院が、時間外だったり急なトラブルがあったりした場合、すぐに日赤医療センターに運ばれます。
他にも、オープンシステムのよいところ
地域の産科医と日赤医療センターの産科医師の両方に診てもらうことで、妊娠中にトラブルが発生した場合の対処が早く見つけられます。2人の医師に診てもらっているという捉え方ですね。そういった意味で、このオープンシステムは安心で、安全といえます。待ち時間だけの問題ではありません。地域の医師、日赤医療センターの医師、助産師さんから見守られているわけです。
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