子どもの成長を見守る中で、初めて歩いた日の喜びは親にとって忘れられないもの。初めての子育てでは、子どもが自分で歩きはじめる時期がいつごろなのか、不安を抱いている人も多いでしょう。
そんな新米ママやパパのために、1歳児の歩きについて段階的な発達や留意点をまとめました。
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1歳児が歩きはじめる時期の目安
1歳児の歩きの発達は、筋肉運動やバランスをつかさどる小脳の働きによってコントロールされています。新生児の小脳は、出産の際に頭が大きすぎると産道を通れないため、ほとんど未発達の小さな状態です。産後の1年間は小脳が飛躍的に発達して大きくなる時期であり、これにともなってさまざまな運動能力が身についてきます。
赤ちゃんが抱っこからハイハイをするようになり、ひとりで立てるようになる目安が1歳ごろです。この時期に小脳のバランス能力が高まってくるため、だんだんと歩きだしが始まります。
普通は1歳半ほどで最初の歩きだしが始まりますが、早い子どもなら1歳の誕生日を迎えるころには、ひとりで立って2~3歩ほど歩けるようになります。
歩きはじめる時期は個人差がとても大きく、子どもの環境や性格にも影響されます。年の離れたお兄ちゃんやお姉ちゃんがいると、早まることもありますし、ハイハイや伝い歩きはとても上手なのに、歩きだすまでに時間がかかる子もいます。
1歳終わりごろまで歩きださないと親は心配になるものですが、定期的な検診などで問題がなければ、慎重に本人が第一歩を踏み出すまで焦らずに見守ってあげましょう。
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最初の一歩を踏み出すサイン
1歳児が歩きだそうとしている時には、サインがあります。そのひとつが「つかまり立ち」と「伝い歩き」です。
1歳の誕生日から1カ月もすると、抱っこを嫌がってハイハイをしはじめます。これにともなって手足の力が徐々に強くなり、その流れでつかまり立ちができるようになり、少しずつ伝い歩きをするようなります。
ここまでくると、時折つかまっていた手を放そうとしはじめます。これが、いよいよ第一歩を間もなく踏み出せるというサインです。
バランスを崩して転びやすいため、目が離せない時期でもありますが、過度に手を貸しすぎるのもチャレンジの妨げとなってしまいます。わが子の大切な第一歩は、親が「まだかまだか」と思っているうちに、ある日突然訪れるものです。その日をしっかりと見て喜んであげられるように、サインが見えはじめたら、つかず離れずの姿勢で見守りましょう。
ひとりで歩けるようになる時期は?
記念すべき第一歩を踏み出し、運動量が増えるとともに、小脳のバランス感覚と運動能力の発達は加速していきます。歩きはじめてからは、2カ月ほどで、階段を上れるようになり、1歳半ばを過ぎたころには、ほとんどの子どもがひとりで歩けるようになります。
さまざまなものへの興味が湧いてくる時期でもありますから、靴が履けるようになったら、手をひいて公園に散歩にでかけるのもいいでしょう。手をつないで歩くのは、親にとっても子どもにとっても信頼を確かめあうよい機会になります。
子どもの脳は、1歳までに大人の2倍の神経回路を発達させると言われています。ひとり歩きができるようになり、言葉もでてくるようになる1歳のころは、身近な日常の中からたくさんのものを楽しみながら学ぶことができる時期です。見守る親は、せかさずゆっくりとした気持ちで支えることが大切な時期です。
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