妊娠中に牛乳を飲むことのメリットとデメリット

妊娠中に牛乳を飲むことのデメリット

牛乳を注ぐ妊婦
栄養満点の優良飲料である牛乳ですが、欠点はあるのでしょうか?実は、栄養満点であるが故に、それが欠点になってしまうこともあるのです。栄養豊富さが招く、妊娠中に牛乳を飲むことのデメリットの、三つのケースをご紹介していきます。

牛乳を飲みすぎると、脂質もアップしてしまいます

牛乳100g中に含まれる脂質の量は、3.25グラム。仮に、1日に牛乳を1リットル飲んだとすると、脂肪の摂取量は32.5グラムになります。これは、1日に必要な、脂質の摂取基準の半分を上回る数字です。この数字に食事に含まれる脂質を加算したら、明らかに脂質の摂取過多。体脂肪が増えてしまいます。体脂肪の増加は、母体にとってもおなかの赤ちゃんにとっても悪影響を及ぼすことになるので、注意が必要です。

人によっては、おなかがゴロゴロします

消化酵素(ラクターゼ)の不足が原因で起こると言われている「乳糖不耐症」は、牛乳をはじめ、乳製品を摂取したときに小腸で消化ができずに、下痢や吐き気を起こしてしまいます。牛乳を飲むとおなかがゴロゴロして下痢をするという人は、「乳糖不耐症」の可能性がありますので、注意しましょう。牛乳を飲む習慣が根付いてまだ日が浅い日本には、欧米に比べて「乳糖不耐症」の人の割合が高いことが分かっています。

牛乳アレルギーの人はアレルギー症状が出ます

すでにご紹介した「乳糖不耐症」とは別に、牛乳アレルギーの人は、牛乳を飲むことによって、湿疹やじんましん、嘔吐(おうと)や下痢といったアレルギー症状を起こすことがあります。症状がひどくなると、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などを引き起こし、さらに重度のアナフィラキシーなどの症状が出ることもあるので注意が必要です。また、遺伝的要素も含まれますので、親や親族に牛乳アレルギーがある場合は、赤ちゃんにも遺伝する可能性があることを情報として記憶にとどめておくことが大切です。

おわりに

おわりに、牛乳はとても優れた栄養バランスを持った、妊婦におすすめの食品です。1日に必要な摂取量は400ミリリットルほど。そのメリットとデメリットを正しく理解して、ご自身とおなかの赤ちゃんのために、牛乳を有効に活用してみてくださいね。

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