偽イクメンで終らないために必要なこと
イクメン称号を自分のステータスのために得たいと考えている悪質な偽イクメンはさて置き、中には誠実に育児に参加したいと考えているにも関わらず、勘違いで偽イクメンになってしまっている方もいるでしょう。そんな方は、次のような方法で脱偽イクメンを図れるかもしれません。
また、自分の身近な方が偽イクメンになってしまっている場合には、次のようなアドバイスをしてあげてみてはどうでしょうか?
子育てや家事の裏方部分に目を向けてみる
お風呂を入れて終わりではなく、身体を拭く、保湿やベビーパウダーでケアをする、服を着せる、髪の毛を乾かす、水分補給をする、着ていた服やタオルを洗うといった裏方の子育てにも目を向け、協力するようにしましょう。
育児や家事は裏方の「名もなき仕事」の部分のほうが、大変だったりするものです。裏方部分に目を向けることは、協力することでママの負担が減るだけでなく、自分のことを理解してくれているという安心感や夫婦の信頼にもつながります。
夫婦での話し合いの時間を作ってみる
男性にとって子育てとは、ある意味では未知の世界です。見ているだけでは理解できない部分や知りえないこともたくさんあるでしょう。そういった時には、夫婦での話し合いがとても大切になります。
子育ての大変な部分や難しいこと、家事を協力してほしいなど、言葉にしなければ伝わらないこともお互いにたくさんあるはずです。
仕事や子育て、家事の配分や役割を決めておく
育児や家事をする上で、お互いに納得できる分担量や役割をあらかじめ決めておくと、お互いに不満を持たずに済むことが多くなります。例えば、
- 家事や育児に関するウエイトは完全に折半する
- 家事や育児のメインはママ、パパはあくまでもサポート役
- 育児はママがメインでパパがサポート、家事はパパがメイン
- 曜日によって家事と育児を分担する
などです。
また取組み内容の枠組みをしっかりと決めておくことで、偽イクメンの元凶である「いいところ取り育児」を防ぐこともできるでしょう。
おわりに
イクメンという言葉が世の中に出回るようになると、偽イクメンが増えてしまうことがめずらしくありません。男性が子育てに協力してくれるようになることは本当に有難いことですが、知らず知らずのうちに偽イクメンになることだけは避けたいものですね。
ピックアップ
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。