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産婦人科と産院で出産費用は異なる?
厚生労働省のデータによると、平成24年度の出産費用は全国平均で416,727円でした。「産婦人科」の出産費用の相場は40万円~50万円円前後、「産院」は30万円~40万円前後です。出産施設は総合病院、個人クリニックなど規模に差があり、出産やそれに伴う入院費用は各施設によってバラバラです。セレブ御用達の病院では100万円以上かかる場合もあります。一般的には産婦人科に比べて産院の方が1割程度安いところが多いでしょう。
都道府県別に見ると、最高は東京都の497,872円で、次いで神奈川、宮城、埼玉と続きます。最低は鳥取県の335,607円で、次いで沖縄、高知、熊本の順になっています。このように出産費用は都道府県によっても大きく差が開いており、比較的関東地方は費用が高く、北海道や四国、九州・沖縄地方は低い傾向にあるようです。
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公的な助成制度をチェックしよう
妊娠がわかったら、自分の住んでいる自治体の助成制度を確認しましょう。正常な妊娠は病気ではないため、妊婦健診に医療保険は使えません。そこで現在、国や自治体では健診無料化が行われており、母子手帳と同時に補助チケットが配布されています。ただし、地域によって助成される金額や健診内容に差があり、産婦人科・産院によっては検査費用が助成範囲をオーバーして、数万円の自己負担となる場合もあります。事前に、合計でいくら負担することになるのかイメージしておきましょう。
出産費用の助成としては、「出産育児一時金」がこども1人につき50万円支給されます。人数分の支給となるため、双子の場合は100万円が支給されることになります。「直接支払制度」を実施している施設では、妊娠期間中に手続きをしておくと、健康保険から施設に「出産育児一時金」が直接支払われます。この場合、退院時に不足金額を支払うだけで済みます。平均的な出産費用の施設では、実質負担がほとんどないケースもあるでしょう。
おわりに
産婦人科・産院によって、妊娠から出産までにかかる費用は大きく異なります。出産は、女性やその家族にとって重要なライフイベントの一つです。きちんとかかる費用をチェックしておいて、安心して出産予定日を迎えたいものです。
また、どの施設がいいか迷ったときは、ネームバリューや口コミだけに頼らず、下見や見学をしてみてください。助産師や医師には妊婦さんと赤ちゃんの2人の命を預けることになり、妊娠から出産、その後まで、長いお付き合いになります。心から信頼のおける施設を選ぶことが、心身の負担を減らすポイントです。ぜひ参考にしてみてください。
ピックアップ
33歳。B型。既婚。
妻の妊娠を通して、赤ちゃんができる喜びを経験する。妊娠中の過ごし方や注意点など身を持って体験中。妊活については全般の記事の執筆を担当。
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