出産は命をかけた壮絶なもので、自然分娩(ぶんべん)でも帝王切開でも、いずれにせよ出産後の母親の身体はボロボロの状態になっています。しかしだからといって休めるのは出産当日のみ。翌日から(病院によっては出産当日から)授乳や沐浴(もくよく)などノンストップで子育てが始まるのです。1週間の入院生活スケジュールはどのようになっているのか、私の体験をもとにご紹介します。
出産翌日からは慣れない育児のスタート
出産当日は興奮しているのと、両家の家族がお見舞いにくればその対応等でなかなか休めないこともありますが、できる限り当日のうちに休んでおくことが重要です。翌日からは体力勝負の育児が始まります。ここでは翌日からどんなことをするのかをご紹介します。
新生児室へわが子を迎えに オムツ指導も
出産翌日、助産師さんによって沐浴を終えたわが子を迎えに行くと同時に、オムツの交換方法を教わります。同日に出産した人全員が集まり、その中の一人の赤ちゃんを使って実演で教えてくれます。男の子の場合のウンチの拭き方(おしっこは拭く必要がない)や、女の子の場合のおしっこ・ウンチの吹き方等細かく指導がありますので、ここできちんと覚えます。
授乳方法や粉ミルクの作り方を教わる
オムツ交換の次は、わが子を抱いて実際に授乳の姿勢を学びます。わが子を抱っこするのはこの時が初めてですので、首が据わらずにクニャクニャとした状態の赤ちゃんをどう抱っこしたら良いか分からず最初は戸惑うでしょう。一人一人の姿勢や乳首の含ませ具合を助産師さんがその場でチェックしてくれます。それが終わると、今度は粉ミルクの作り方を教わります。
お世話の記録表の書き方を教わる
私が入院していた病院では午前9時~11時は新生児室に赤ちゃんを預け、助産師さんが沐浴するという流れでした。預けている2時間を除いた22時間は母親が赤ちゃんのお世話をすることになります。母親だけでなく助産師さんも赤ちゃんの状態を知るために、お世話の記録をするよう記録表を渡されました。何時におしっこ・ウンチをしたか、ウンチは何色だったか、乳首をくわえたか、ミルクをどのくらいの量を飲んだかを記入するものです。
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少し育児に慣れてくる産後2~4日目
ミルクやオムツ交換の頻度が多いので、このくらいの日数になると少しは手つきにも慣れが出てきます。抱っこも初日に比べるとコツがつかめてくるでしょう。また、人によってはそろそろ寝不足のつらさを感じてくる頃です。ではこの頃のスケジュールを見てみましょう。
母体に異常がないか健康チェック
たんぱくが出ていないかを調べる尿検査、貧血等がないかを調べる血液検査、その他に体重測定を行います。体重測定では思いのほか体重が減っていなくてガッカリする人もいるでしょうが、今後母乳で育てたいのならダイエットは厳禁です。ダイエットの影響で母乳の出が悪くなってしまうかもしれませんので、ダイエットを始めるのであれば母乳育児が終わってからにしましょう。
粉ミルクメーカーの人が調乳指導をすることも
出産翌日に調乳方法はひととおり教わりますが、粉ミルクメーカーの人が改めて説明してくれる場合もあります。主に自社製品の良いところ(母乳に近い成分で作られています、消化が良いように作られています等)を交えての説明だったりしますが、終わりに商品のサンプルを配布してくれることもありますので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
沐浴の仕方を赤ちゃん実演で教わる
出産日の近い母親が集まって、一斉に沐浴の仕方を助産師さんから教わります。その際に参加者の赤ちゃん一人を代表として使って実演しながらの講習となります。出産前に参加するパパママ教室では赤ちゃんの人形を使っての説明をする病院がほとんどですが、実際に動く赤ちゃんを使っての説明のほうがより現実味があるでしょう。
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デコレーションケーキ作りが好きな、1児の母です。
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