「うちの子、平熱が低いから」というママは意外とたくさんいます。子どもの体温は、高くなれば気になりますが、低いときには気にしないことのほうが多いかもしれないですね。
最近、平熱が低い「低体温」の子どもが増えています。低体温は「発熱していないから大丈夫」と思われがちですが、実はさまざまなトラブルにつながっていることがあるのです。
今回は、なぜ低体温の子どもが増えているのか、低体温の問題点、そして今すぐできる改善策を紹介します。
子どもの低体温が増えてきた理由
子どもの平熱は、おおむね35・0度から37・5度です。昔は「子どもは大人よりも体温が高い」といわれることが多く、平熱が37度台の子どももたくさんいました。しかし最近は、平熱が35度台の低体温の子どもが増えているのです。なぜ、低体温の子どもが増えてきたのでしょうか。まずは、その理由について考えてみましょう。
エアコンが効いた部屋で過ごす時間が長い
多くの小中学校では、全教室にエアコンが設置されています。最近は、自宅や塾、乗り物の中もエアコンで快適な温度が保たれているのです。体温調整は、自律神経の働きが関係しています。エアコンで常に快適な温度が保たれているため、自律神経を使って体温調整をする機会が減ってきたことも、低体温が増えた理由の一つかもしれません。
夜食を食べて朝食を食べない
最近の子どもは忙しいです。塾に通っている子どもは、帰りが遅くなり、夕飯が遅くなります。そして、夜まで宿題をしたり、テレビをみたりしているとおなかが空いて、夜食を食べることもあるでしょう。夜食を食べると、朝になっても空腹を感じず、朝食を食べる気持ちになれません。人間は、食事をすると血流が活発になり、体温が上がります。朝食を食べれば、午前中から体温を上げることができるのですが、食べないと低体温の状態が続くことになるのです。
外遊びが減って筋肉量も減ってきた
体温の多くは筋肉で作られます。そのため筋肉量が少ない人は、多い人よりも低体温になりやすいのです。昔の子どもは、塾や習い事、ゲーム機もなかったため、今よりも外遊びをする時間がありました。外遊びは、知らず知らずのうちに体を動かし、筋肉を増やすことができたのです。しかし最近は、さまざまな理由から外遊びの時間が減っています。子どもの筋肉量が減ることと比例して、低体温の子どもも増えてきたのかもしれません。
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子どもが低体温だとおこるかもしれない問題
低体温であっても、すぐに問題がおこるわけではありません。むしろ、子どもが低体温であることに気づかないほうが多いのかもしれません。しかし、低体温が続くと思いもよらぬ問題が起きることもあるのです。ここからは、子どもの低体温が続いたときに考えらえる問題についてお話しします。
集中力がなく何事にも無気力になる
体温は、寝ているときには低くなり、朝目覚めると高くなって、体も脳も活動的になります。しかし、低体温の子どもは朝になっても体温が上がらないため、活動的な状態にならないまま登校して授業を受けなければならないのです。体も頭も目覚めていない状態では、授業に集中できるはずもありません。低体温の状態が続いてしまうと、授業が理解できず、学力が低下してしまうかもしれないのです。
免疫力が下がり風邪をひきやすくなる
人間は、体温が下がると免疫力も下がるといわれています。低体温の子どもは、血流が悪く手足が冷たい傾向があるのです。血流が悪いと、体内にウイルスが入ってきてもすぐに対処することができません。そのため、体内でウイルスが増えてしまい、病気にかかりやすくなるのです。低体温が続くと、冷え性で悩むだけでなく、いつも風邪をひいていたり、体調不良で悩んだりすることが増えてしまうかもしれません。
寝つくまでに時間がかかり睡眠不足になる
低体温の子どもは、冷え性に悩んでいることがあります。冷え性の人は、布団に入っても手足が冷たくて、なかなか寝つけないことが多いのです。寝つきが悪ければ、睡眠時間は短くなってしまいます。また、人間は体の温度を下げて、さらに脳内の温度も下げて深い眠りに入るのです。しかし、低体温の子どもはもともとの体温が低いため、眠りについても体温に変化がなく、浅い眠りになってしまうことがあります。低体温の状態が続くと、常に睡眠不足になり、活動や勉強に悪い影響が出てくるかもしれません。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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