今、ニュースやネットなどでは、子どもの多くが朝ごはんを抜いていると報じられています。親子ともども朝忙しいというのも分かるのですが、実はかしこい子どもに育つには朝ごはんで決まるといっても過言ではありません。それは、朝ごはんが子どもの心と体に良い影響を与えるからです。今回は、なぜ朝ごはんが子どもに良いのか、その果たす役割などをご紹介します。
朝ごはんが子どもの成長に果たす役割
朝ごはんをきっちり食べることは、子どもの成長に重要な役割があるといわれています。
では、今の子どもは朝ごはんをきっちり食べているのでしょうか。ここでは、子どもと朝ごはんの現状がどうなっているかを見ていきたいと思います。
朝ごはんを食べない子どもが増えている
年齢が上がるとともに、朝ごはんを食べない子どもは増えています。小学校5年生では約2割の子どもが朝ごはんを食べていないのに対し、高校生になるとなんと6割を超える子どもが朝ごはんを食べていないという調査結果もでています。これは、夜食を取る子どもが増えていることや、夜遅くまで起きていて、朝登校時間ぎりぎりまで寝ている子どもが増えているためと考えられます。そもそも、夜食を取ることや、睡眠時間が短くなること自体がよくありません。生活習慣の見直しをする必要があるでしょう。
朝ごはんは子どもの体と心を成長させる
特に、幼稚園や保育園に通っている子どもがいる場合は、朝ごはんが重要です。その一つに排便があります。早起きをし、胃の中に何も入っていない状態で朝ごはんを食べることで、排便が起きやすくなります。朝、家で排便をしている子としていない子では、家で排便をしていない子の方が、幼稚園や保育園についてから気分が乗らなかったり、ぼーっとしていたりすることが多いそうです。また、排便がないと、日中に活発な動きができないことも分かっています。朝ごはんを食べている子どもの方が、体と心が活発に動き、それが成長につながります。
合わせて読みたい
朝ごはんと子どもの成長の関係とは
朝ごはんは、子どもの体と心を成長させます。上述した排便のこともそうですが、そもそも、体を作っていく上でも朝ごはんは重要です。ここでは、朝ごはんと子どもの体の成長についてどのような関係があるか見ていきましょう。
朝ごはんと運動が子どもの体温を生み出す
子どもが生活していく上で大切なのが体温です。体温を生み出すのは食事と運動です。運動することで骨格筋による代謝が行われ、体温が上がります。この骨格筋による代謝に必要なのが、ご飯によるエネルギーです。朝ごはんを食べないと、午前中はエネルギーが空っぽの状態になっているため、体温がなかなか上がらない状態になります。また、子どもが生活する上で必要なのが自律神経のバランスです。朝食を取らず、体温が上がらない状態では自律神経のバランスを取りにくく、体調不良になる可能性すらあります。
朝ごはんは、子どもの精神にも影響を与える
朝ごはんが子どもに与える影響は、何も体だけではありません。子どもの精神にも影響を与えます。朝ごはんを食べない子どもは、体温が上がらないということは説明しましたが、このことで、日中に眠気をもよおしやすくなります。また、精神的に不安定になりやすく、すぐにキレたり、イライラしやすくなったり、逆に疲れやすい体質になっている子どもの多くが、朝ごはんを食べていなかったり、食生活が乱れている場合が多いといわれています。このように、朝ごはんは子どもの精神面にも影響を与えます。朝ごはんを抜いている場合は、生活習慣の見直しを行いましょう。
合わせて読みたい
企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。