初産の平均年齢を超えることもある?
現代の初産の平均年齢は、30・7歳ですが、中には40歳以上で初産を迎える女性もいます。現在では初産の平均年齢を過ぎることも大いにあり得ることなのです。
初産の平均年齢は、あくまでも平均
初産の平均年齢は、あくまでも平均です。つまり、平均を大幅に上回る方もいれば、反対に大幅に下回る方も多くいます。ところが、平均年齢より上回ると、さまざまな焦りや不安、孤独を感じてしまう方もいることでしょう。しかしながら、女性それぞれの生き方やライフプランはひとりひとり異なります。出産は、その人にとっての最適な時期がありますので、平均にこだわり過ぎることなく、何が自分にとって1番幸せかを考えたうえで、出産を決意することが大切です。
初産年齢は時代とともに変化する意識を持つ
初産年齢は時代と共に変化してきました。例えば、昭和50年の初産平均年齢が25・7歳だった時代に、約40年後には5歳も初産平均年齢が上昇するだろうと考えていた方は、少なかったのではないでしょうか。初産年齢は、社会環境や価値観の変化などによって異なってきますので、子育て中の女性たちの母親世代と比較すると、大幅に考え方のズレが生じている場合があり得ます。出産のことで、母親と娘の意見が食い違うこともあるかもしれませんが、そのときは「当時と現代は社会環境が違うので、考え方に差があっても当たり前」と捉えるようになると、気持ちが楽になるかもしれませんね。
高齢出産はリスクもあるが、もちろん幸せもある
初産年齢の上昇と比例して増加するのが高齢出産です。たしかに、高齢になると妊娠しづらくなったり、出産のリスクが高くなったりなど、何かしらのリスクがともなうことも多いものです。しかし、経済的にも精神的にも落ち着いた年代になってからの高齢出産は、若い頃より冷静に出産のことを考えたり、未来のライフプランを堅実に捉えたりすることができるというメリットもあります。高齢出産のリスクをしっかりと理解したうえで、出産にのぞむなら、納得の行く未来が待っていることでしょう。
おわりに
女性の初産の平均年齢は、時代背景によって移り変わってきています。しかし、どんなに時代が流れても、出産は女性にとって大きなイベントであることに変わりはないと言えるでしょう。また、夫婦や家族あっての出産ですので、困った時はひとりで抱え込まずに、周りに相談することも大切ですよ。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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