子どもが手づかみ食べを始めると、テーブル、床、服が汚れて片付けが大変になりますね。大人にとっては大変な時期ですが、手づかみ食べは発達の上で大切な行動と言われています。子どもが手づかみしやすくて、食べやすい離乳食作りは頭を悩ませるもの。今回は、手づかみ食べができる離乳食のおかずレシピを管理栄養士ライターが六つご紹介します。
手づかみ食べが大切と言われるのはなぜ?
食事は、目で食べ物の大きさや位置を確認し、道具を持った手で食べ物を口まで運び、口の中で細かくして飲み込むという行動をしています。大人は無意識のうちにできることですが、実は難しいことなのです。子どもが手づかみ食べを始めるのは、成長した証。そこからいろいろと学んでいきます。
手で食べ物の温度や固さを認識している
子どもは、食べ物を手で持ち温度を認識します。また、手で持った食べ物をつぶすことがありますが、握る力加減や食べ物の固さを確かめているのです。食べ物をつぶされると、大人は嫌な気持ちになったりもしますが、食べ物を食べる機能の発達で大切な行動なので、たくさん経験させましょう。手づかみ食べをすることで、スプーン、フォークなどの道具を使って食べられるようになります。その一方で、子どものおなかがいっぱいになり、食べ物を手でつぶすことが遊びになっていると感じたときは、食事を切り上げて大丈夫です。
前歯が生えそろうと一口大を学習していく
手づかみ食べをする時期に個人差はありますが、11カ月を過ぎたころから手づかみ食べや遊び食べが始まると言われています。9~11カ月ごろに前歯が生えそろう子どもが多く、前歯で食べ物をかじりとれるようになります。このころは、一口の量がわからず、入れすぎてしまうこともありますが、何度も経験することで適度な量が分かるようになっていきますよ。喉に詰まらせる可能性もありますので、見守りながら食事をしていきましょう。
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手づかみ食べを始めるころのレシピ三つ
9~11カ月ごろの離乳食の固さとなる目安は、歯茎でつぶせるバナナくらいです。口に運びやすい平らな形やスティック状にして、前歯でかじり取る練習ができる大きさを目安にしてくださいね。
かみつぶしやすい「豆腐ステーキ」
柔らかな豆腐を焼いて、手で持ちやすくしたおかずです。
材料
作り方
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彩りアップ「ホウレン草入り卵焼き」
葉物野菜を卵焼きへ入れて、二つの食感があるおかずです。
材料
作り方
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弾力のある食感「豆腐ハンバーグ」
前歯でかじりとる練習ができる豆腐ハンバーグは、平べったくして口の中へ入れやすくしましょう。
材料
作り方
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30代後半。夫、5歳の息子の3人家族。管理栄養士。食べ物が好きで、美味しいものには目がありません。「ごはんまだ?」の声を聞きながら、毎日ドタバタして過ごしています。好きな言葉は、時短、節約、シンプルです。
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