近年、スマートフォンやタブレット端末、ゲーム機等の普及は、子どもたちが外遊びをする割合が減少する等、子どもの生活にさまざまな影響を及ぼしています。特に室内でゲームをする子どもの割合が増えたことから、子どもの「猫背」の割合は年々増加しているのです。今回は子どもの姿勢が悪くなり、猫背になってしまう原因と、猫背が与こどもに与える影響、対策についてご紹介します。
子どもの姿勢が悪くなる主な原因は?
一度身に付いてしまうと大人であっても意識的に治すことが困難な猫背ですが、子どもが猫背になってしまう原因は一体どこに潜んでいるのでしょうか。日常生活において注意すべき「猫背になる原因」についてみていきましょう。
猫背の原因「長時間に亘る同じ姿勢」
子どもが猫背になってしまう原因のひとつが、「長時間同じ姿勢でいること」です。家の中で長時間に亘ってゲームをしたり、漫画を読んだりしていると、無意識のうちに楽な姿勢を長時間維持する状態となり、背筋がゆがんでしまう原因となるのです。「ゲームをする場合は途中1時間ごとに休憩をとる」等、事前に約束事を決めておく等、猫背を防止するために工夫しましょう。
猫背の原因「子どもの筋力の低下」
昔に比べ、一日中外で遊んだり、長距離を歩いて移動したりと体を動かす場面が減少したことで、こどもの筋力は年々低下傾向にあります。筋力が低下することで、姿勢を保つ役割を担っている背中の筋肉や、身体を支える骨盤周りの筋力も弱くなるため、正しい姿勢を保つことができず猫背になってしまうのです。日常の生活で、公園へ行く時間や散歩をする時間を設ける等、極力全身を動かす機会を増やす工夫をすると良いでしょう。
机や椅子のサイズが合っていない
子どもの姿勢が悪くなる原因には、日頃使用している椅子や机も大きく関連しています。椅子・机のサイズが子どもの身体に合っていないと、身体で無理にバランスを調整しようとするため、偏った姿勢が身に付いてしまうのです。子どもの成長は早く、気付かないうちに高さが合っていないという場合もあるでしょう。椅子の高さをクッションで調整する等、姿勢を正しく保つバランスを意識してみましょう。
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学力にも関わる!?「猫背」が及ぼす悪影響
姿勢が悪いと、単純に見た目がだらしなく見えるというだけではありません。身体の健康はもちろん、勉強の成績にまで大きな影響を及ぼします。猫背が成長期の子どもに与える影響について、具体的に把握しておきましょう。
猫背がもたらす「集中力・学力低下」
猫背になると、背筋が伸びている場合と比べ、呼吸が必然的に浅くなります。呼吸によって取り込める酸素の量が減少するため、脳へ運ばれる酸素の量も減少し、集中力の低下を招くのです。集中力が低下すると質の良い勉強もできなくなってしまうので、学力低下に大きく影響するのです。その反面、正しい姿勢を保つことで学力アップに直結すると言っても過言ではないでしょう。
猫背がもたらす「運動能力の低下」
集中力・学力への影響と同様、脳へ取り込まれる酸素量の減少は、運動能力にも影響します。身体を動かすためのエネルギーとなるブドウ糖は、体内で酸素と反応することでエネルギーとなります。酸素不足によってブドウ糖がエネルギーに変換できず、運動機能の低下につながるのです。1日に数回、大きく深呼吸をさせる等の工夫をしてみると良いでしょう。
猫背がもたらす「肥満・健康被害」
ゆがんだ姿勢によって、筋肉や血管には大きな負担がかかります。血管や筋肉、さらに内臓が圧迫され代謝が悪くなってしまい、摂取したエネルギーを消費できずにため込んでしまうのです。その結果、肥満になってしまうリスクが高くなる他、子どもでも肩こりや腰痛になる等、健康へさまざまな悪影響を及ぼしてしまいます。子どものうちに悪い姿勢が身に付かない様、日頃から注意する必要があるでしょう。
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3歳の息子を育児中のシングルマザーです!製菓専門学校を卒業し、子供とお菓子作りが趣味です!
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