大人だけのときは水道水でもいいと思っていたけれど、「子どもが生まれたから安全で、おいしい水に変えたいと思った」「子どもが生まれたタイミングでウオーターサーバーに切り替えた」という人は決して少なくはありません。
ただ、ウオーターサーバーはとても多くの種類が出ていますし、「そもそも水道水とはどう違うのかがわからない」という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、赤ちゃんがいるご家庭になぜウオーターサーバーが向くのか、そこには危険性は本当にないのか、などについて見ていきます。
ウオーターサーバーを利用する三つのメリット
ミネラル分をコントロールできる
赤ちゃんのいる家庭にウオーターサーバーを取り入れることのもっとも大きなメリットは、ミネラル分をコントロールできるということでしょう。
日本の水は「軟水」と呼ばれるものです。これはミネラル分をそれほど含んでいない柔らかい水であり、多くの人にとってなじみ深いお水です。ヨーロッパなどの水が肌と胃に合わなかった、という声がたびたび聞かれるのは、これらの国の水が、ミネラル分を大量に含む硬水だからです。もちろんミネラル分は、人間が生きていくうえで非常に大切なものです。また、日本の水が軟水であることも合わせて考えれば、「水道水を使ったからといって必ずおなかを壊す」とはいえません。
しかし、大人にはまったく問題のない量のミネラルであっても、まだ生まれたばかりの赤ちゃんの胃腸には負担になってしまうことがあります。現在日本で運用されているウオーターサーバーの水は、ほぼ例外なく軟水です。ただその中でも、「どれくらいのミネラル分が含まれているか?」ということは、水によって違いがあります。
もし、「ミネラル分をまったく含まない水を取り入れたい」ということであれば、RO水を使うとよいでしょう。これは天然水の中からミネラル分を完全に除去したものです(RO水の中には、後からミネラル分を添加したものもあります)。
ウオーターサーバーの場合、おおむね天然水とRO水の2種類からお水を選択することができ、「どれくらいのミネラル分が入っているのかをしっかりと把握できる」「ミネラルがまったく入っていない水を探せる」という特徴があります。ミネラル分のコントロールができる、ということはとても大きなメリットです。
味がおいしい&お湯も一瞬で出る!
ウオーターサーバーで扱われている天然水は、水がおいしいといわれている特定の水源から持ってきているものです。そのため、味の面で水道水よりもおいしく、この「味の魅力」からウオーターサーバーを選ぶ人も多いといえます。ただこちらに関しては個人差もありますから、一度試してみてからの方がよさそうです。
もう一つ、ウオーターサーバーには大きな魅力があります。それが「いつでもお湯と冷水を両方だせる」ということです。現在提供されているウオーターサーバーのほとんどに、「お湯の注ぎ口」がついています。業者によって違いはありますが、多くのところが75度~90度くらいのお湯が出るように設定しています。このため、ミルクを作るためにいちいちお湯を沸かす必要がなくなります。ものによっては温度調整ができるものもあります。
ミルクは何度も作るものです。お湯を沸かす手間がなくなる、というのは子育てに多忙なママにとってはかなり大きなメリットなのではないでしょうか。
採水地が記載してあるから安心
しばしば、「ウオーターサーバーは一般的な水道水よりも安心だ」という議論がなされます。たしかに、水自体の安全性や放射線物質の残留などについては、どのウオーターサーバー会社も非常に気を配っています。
天然水はしっかりと水の採水地を表記しています。また、本来ならば記載する必要のないRO水であっても、もともとの水の採水地を明記しているところもあるほどです。このようなことから、水自体の安全性」は水道水よりもはるかに高いといえるでしょう。
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ウオーターサーバーのセルフメンテナンスは必須!
ただ、「水道水よりもウオーターサーバーの方が安全か」といわれるとそうとは限りません。現に麻布大学の教授の調査によって、「現在運用されている、ウオーターサーバーの中の3割程度は、水道水のそれよりも雑菌の数が多い」ということがわかっています。特に注ぎ口は細菌の繁殖地となっている、と指摘されています。
そのため、ウオーターサーバーの水自体は安全ですが、それをだしているウオーターサーバー自体のメンテナンスには常に気を使う必要があるということがいえます。
年に1回サーバーを回収し、メンテナンス済みのものと交換してくれるというメーカーも多いですが、普段のメンテナンスというのは当然それぞれの家庭に委ねられます。もし、ウオーターサーバーを実際に使用することになったら、その辺りのことにまで気を配る必要がありますので、覚えておいてください。
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33歳。B型。既婚。
妻の妊娠を通して、赤ちゃんができる喜びを経験する。妊娠中の過ごし方や注意点など身を持って体験中。妊活については全般の記事の執筆を担当。
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