気持ちよくあいさつができる子どもは周囲に好印象を与えます。感情や言葉が芽生える1歳頃があいさつのしつけを始める適齢期ですが、うまくいかずに悩む親も多いようです。
あいさつのしつけで気をつけたいポイントや、発育や個性に合わせたしつけの対応についてまとめました。
この記事のもくじ - 項目をクリックで該当箇所へ
あいさつはしつけの第1歩
乳幼児~幼児期のしつけは、子どもが人として成長していくための基礎力となります。中でも「あいさつ」は、人と関わるためのきっかけを作る大切な要素です。
あいさつができると相手に良い印象を与え、人との交流範囲が広がります。あいさつを通して、相手に受け入れられる感覚を覚えることは、大人になる過程で人間関係を築くうえでの「入り口」となります。
あいさつのしつけは、「いうことを聞かせる」のではなく、まず大人が手本となることも大切です。「あいさつができる子どもに育てたい!」と願うなら、まず周囲の大人たちが気持ちよくあいさつを交わしあう環境を作りましょう。子どもは大人の「いうこと」だけでなく、「すること」を見ているものです。
合わせて読みたい
1歳児の心身の発達に合わせたしつけのポイント
あいさつのしつけは、1歳頃が適しているといわれています。発達でいうと、大人のいうことが分かるようになり、自分なりの意思や感情が目覚め、簡単な言葉をしゃべりだすのが1歳頃だからです。周囲への好奇心も出てきますから、あいさつを通じて家庭外の社会に慣れ、この年齢で出やすい「人見知り・かんしゃく」などを回避する有効な手段にもなります。
あいさつのしつけで気をつけたいポイントは、子どもそれぞれ発達のペースが違うことです。周囲の子との比較で親が焦ってしまい、あいさつを強制すれば、子どもは大きなストレスを感じます。性格やタイプによっても子どもがしようとするあいさつの表現は異なりますから、形にとらわれず、「あいさつしようとしている」というがんばりをほめることで、自発性を促すようにしましょう。
同じ子どもでも、1歳の前半と後半では発達の仕方は大きく違い、意思・感情が芽生え、一人歩きができるようになる前半は、行動範囲が広がる一方、言葉での意思表示ができない子どもも多いものです。無理に言葉であいさつさせようとするとかんしゃくを起こしたり、あいさつ自体が嫌いになったりすることもあるため、子どもの気持ちを注意深くくみ取る配慮も必要です。
後半になると、語彙(ごい)が徐々に増えて「ニャンニャン、かわいい」といった二語文も話せるようになりますから、言葉で意思表示するあいさつのしつけへと徐々に移行させていきましょう。
理想と現実は違う?しつける側の留意点
あいさつのしつけについて、「厳しく・優しく・放任」など、多種多様の方法論や情報がありますが、必ずしも現場ですぐに成功するとは限りません。子どものしつけで親が感じる悩みのほとんどは、「こうなってほしい」という理想と、現実のギャップにから生まれるものです。
もちろん、できるだけ多くの知識をもっておくことは、いうことを聞かない子どもに困り果てた時のヒントになります。しかし、知識に縛られすぎると子どもを追いつめたり、逆に親が自分を追い込んでしまったりと、双方がストレスを抱えてしまいがちです。
どんなに立派なことが書いてあっても、「理想と現実は違う」と割り切ることも大事です。子どものためのはずが、世間体や自己満足で子どもに無理をさせていないか、しつけをする側の親は常に自分に問いかけ、おおらかな気持ちで子どもを見守る気持ちを忘れないようにしましょう。
合わせて読みたい
たまGoo!(たまぐー)は、妊活、妊娠、出産をこれから迎えられる女性をサポートするため、女性のみならず、男性にも知っておいて欲しいこと、夫婦で取り組むべきことなどをコラムなどで紹介し、みなさまのご不安やお悩みに答えることを目的としたサイトです。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。