4歳児は急激な、成長の最後の年ともいわれています。個人差もありますが、2歳から言葉を覚え始めて3歳で活発になり、イヤイヤも多くなります。目まぐるしい成長を経験して、ようやく落ち着くのが4歳です。知能の発達も著しいので、成長に合わせてさまざまなことを教えたい年頃です。今回は、4歳児の発達・成長・発育などの特徴についてご紹介します。
心の発達~他人の気持ちが分かるようになる時期
「自分とは何か」を考えるのが、4歳児の特徴です。現実と空想の区別をつけて、自己主張をしっかりと行います。日常生活では、状況に応じて自分が何をしたらいいのかを判断するようになります。テレビを見たり絵本を読んだりするときには、「こうなりたい」、「ああなりたい」とあれこれ想像します。
他人の気持ちが分かるのも、4歳になってからです。「人の役に立ちたい」という思いが強く、積極的にお手伝いをするようになります。誰かのために努力をすれば、喜ばれることを学びます。さまざまな経験を重ねることで、思いやりのある人間に育つでしょう。
子どもが遊びを通じて学ぶことも、多くなります。ヒーローごっこでは、相手のことを考えて、ちゃんと悪役を交代する心配りを身に付けます。おままごとでは、家庭が安心できる場所であることを学びます。また、早く親になりたいと感じ大人のことを想像するのも、おままごとの良いところといえるでしょう。
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知能の発達~片付けや整理整頓が上手に
4歳になると、赤ちゃん言葉が少なくなります。「ぼく」、「わたし」といった一人称を使って、はなすことができます。「昨日」「今日」「明日」など、過去や現在だけではなく、未来のはなしもできるようになるのが特徴です。しかし、3歳のときよりも口が達者になるので、友達とけんかになることもあります。けんかをすることで新たな気付きが生まれるので、子どものけんかの原因もしっかり聞くようにしましょう。
日常生活でも大きな変化が起きます。1から10までならば、自分で数えられるようになります。順番も理解できるので、片付けや整理整頓が上手になっていきます。知能の発達により、絵を描くスキルも上がります。3歳のときは人や動物など、簡単な絵を描くことがほとんどですが、4歳になると、ペンを器用に使って高度な絵を描くようになる子どもも少なくありません。色を使うことも覚えるので、より良い絵を目指して描くようになります。道具の名前や使い方を理解できるのも、この時期の特徴です。
そのほか、大きい小さい、太い細いなどの比較ができるようになります。位置も理解できるので、使ったものを元に戻す習慣もつきます。
うそを覚える時期だけど安易に責めない
たくさん言葉を覚えると、うそをつくことも覚えてしまいます。子どもがものを壊したときに、「ぼく、やってない」、「わたし、知らない」と言い逃れをする場合があります。そういうときには、安易に責めないではなしを聞くことが大切です。
壊したかどうかよりも、「このままだと危ないから、一緒に片付けようね」と声をかけるだけで、子どもは信頼してくれていると認識します。片付けをしているうちに、子どもが正直にはなすようになるかもしれません。自立して行動することが多くなった年頃ですが、自分の非を認めるまでに、まだまだ時間がかかります。うそをついてしまうのは誰でも成長過程で経験することなので、しっかりと向き合って信頼関係を築くことのほうが重要です。
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