離乳食の後期から完了期の時期にあたる1歳児。味の好みは個人差があるので、家庭によって悩みはそれぞれですよね。数ある好き嫌いの中で、肉を食べない子どもは少なくありません。今回は、子どもが肉を嫌いな理由と、肉を食べやすくしたレシピを管理栄養士の資格をもつライターがご紹介します。
子どもがお肉を嫌いな理由はなに?
子どもの好き嫌いには、食感が固いことや、味覚が大人よりも敏感など、さまざまな理由が関係しています。まだ歯が生えそろっておらず、食べる練習中の1歳児には、お肉はハードルが高い食べ物なのです。
食感が固く、口の中でまとまらない
お肉は脂肪分を多く含む部位を使うと、ジューシーに柔らかく仕上がりますが、脂肪の多い肉は、離乳食完了期を過ぎてからでないと使えません。脂肪分の少ない肉は固く、パサつきやすいため、口に入れてもまとまらず、飲み込めないこともあります。お肉を柔らかく仕上げるには肉の筋を切り、火が均一に通るように厚みをそろえて焼くことがコツです。また、片栗粉などでとろみを付けたダシを掛けると、口の中でまとまり、飲み込みやすくなります。
お肉の臭みを敏感に感じ取る
子どもは、大人よりも味覚が敏感です。お肉は、牛、豚、鶏など種類で匂いの強さは異なり、またレバーなど使う部位でも異なります。大人でも臭みが残っていると、お肉が食べにくいことがありますね。お肉の臭みは、肉から出るドリップに含まれるので、調理前にはキッチンペーパーで拭き取ると、匂いが和らぎます。また、匂い消しの効果がある酒や、ネギの青い部分を加えて下ゆでするのも一つの方法です。
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お肉を食べやすくしたレシピ三つ
牛肉や豚肉よりもクセの少ない、鶏肉を使ったレシピを三つご紹介します。パサつきを防ぎ、柔らかく仕上げるためには、火を通し過ぎないことがコツです。レシピの分量は、1歳児の子ども1人分となっています。
1歳ころから「ミートボールのトマト煮」
豆腐と鶏ひき肉を混ぜて、柔らかくしたミートボールです。トマト煮にすることで、パサつきを防ぎます。
【材料(1人分)】
【作り方】
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1歳ころから「鶏ササミ入りポタージュスープ」
鶏ササミを入れた、ジャガイモのポタージュスープです。滑らかなポタージュへお肉を混ぜると、飲み込みやすくなります。
【材料(1人分)】
【作り方】
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1歳半以降「鶏ムネ肉の春巻き」
鶏ムネ肉を春巻きの皮で包み、手づかみで食べやすくしたおかずです。かみ切りにくさを和らげました。
【材料(1人分)】
【作り方】
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30代後半。夫、5歳の息子の3人家族。管理栄養士。食べ物が好きで、美味しいものには目がありません。「ごはんまだ?」の声を聞きながら、毎日ドタバタして過ごしています。好きな言葉は、時短、節約、シンプルです。
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