ある日突然、子どもが学校に行かなくなったらどうしますか?多くの場合、親の反応はまず驚き、次に「どうして?」と原因を探ろうとするはずです。「友達とけんかした」「いじめられた」など原因はすぐに分かることもありますが、それはあくまできっかけであって真の原因ではないことも。そこで今回は、不登校になる三つの原因とその対処法をご紹介していきます。
不登校の原因が家庭にある場合の対処法
子どもが不登校になったら、まず「家庭」に原因がないか探してみましょう。子どもはいつでも、親の愛情を感じていたいものです。もしも、愛情が足らないと感じるとそれがストレスとなって、不登校へつながる場合があります。
不登校の原因が家庭にある場合の親のタイプは?
子どもの不登校の原因が家庭にある場合、親のタイプは、「放任」と「過干渉」の二つのタイプに大別できます。放任タイプは、親が関心を示してくれないため、子どもは愛情の不足を感じます。反対に過干渉タイプは、親が意見を押し付け支配しようとするため、子どもは愛情の不足を感じています。共に、「子どもが親の愛情を欲している」という点で、共通していると言えるでしょう。
放任と過干渉のどちらのタイプに近いか?
子どもの不登校の原因が家庭にある場合、親が、放任と過干渉のどちらのタイプに近いかを考えてみましょう。放任タイプはきちんとしかることができないため、子どもをわがままにしてしまう傾向があり、その結果、学校に行かなくなるケースがあります。一方、過干渉タイプは、子どもに完璧さを求め自分の思い通りにしようとするため、子どもの自主性や環境への適応能力を阻害してしまい、学校へ行けなくなるケースがあります。
放任と過干渉の中間を目指しましょう
親自身が、放任タイプか過干渉タイプかを自覚することが、子どもの不登校を脱する第一歩です。しっかりと自覚したうえで、放任タイプと過干渉タイプの「中間のタイプ」を目指してみましょう。そして、一番大切なのは、近視眼的に「学校に行かせること」を最終目的とせずに「将来の子どもの自立」を念頭に置いて、親子関係の改善をしていくことです。
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不登校の原因が学校にある場合の対処法
学校の環境に問題があるときに、ストレスを感じた子どもが不登校になる場合があります。代表的な原因は、「いじめ」や「けんか」などの友人トラブルや、先生とのトラブルなどが考えられます。最も多い原因は「いじめ」で、デリケートな問題であるため慎重な対応が求められます。
子どもの不登校の原因が「いじめ」だった場合
子どもの不登校の原因が「いじめ」だった場合、親は、どんな対応をすればいいのでしょうか?「いじめ」は、いじめる側が悪いのは当然のこと。子どもを守ってあげられるのは親しかいませんから、毅然(きぜん)とした対応をすることが基本です。しかし、やみくもにいじめた相手を糾弾すれば、ますます子どもが学校に行きづらくなってしまうことも考えられます。
対応に迷ったら専門家に相談をしましょう
いじめの問題は、とてもデリケートなもの。一つ対応を誤れば事態を悪化させかねません。親だけの力で解決するのは、とても困難だと言えます。現在は、いじめ問題や不登校問題の相談窓口として、公共機関から民間の相談センターまでたくさんの機関があります。対応に迷ったときには親だけで抱え込まずに、担任やカウンセラー、不登校問題の専門家などに相談をしてみましょう。
子どものメンタルケアも忘れずに行いましょう
子どもの不登校の原因が学校にある場合、いじめのように原因がはっきりしているものは、原因を取り除くことで状況の改善が見られますが、その後の子どものメンタルケアも忘れずに行いましょう。カウンセリング、心理療法など、専門家の力を借りて子どもの心にトラウマ(心的外傷)を残さないようにすることが、不登校の再発防止にもつながります。
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22歳17歳10歳三人の子持ちママ。恋愛小説や趣味で育児4コマ漫画を描いてます。
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