保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。
3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。
生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/
申請・待機登録したからといって、希望通りの時期や園への入園が確約されない、まさに保活氷河期のいま。誰も教えてはくれないけれど、みんなどうやって保育園を選んでいるの?保育園見学ってどんなもの?わが子が長い時間を過ごす場所だから、しっかり見極めてあげたいですよね。そんな思いで取り組んできた、保活の「ポイント」を、経験を元に紹介します。
まずは基礎情報の収集をしましょう
保育園についての基礎情報とは、保育園の名前、住所、電話番号、そして預かり時間です。自治体のホームページ(HP)や、役所や子育て支援センターの情報コーナーに一覧表があると思います。また、役所の担当課(自治体によって名称がさまざまです。「子育て支援課」という名称が多いようです)に出向き、保育園の入園待機申請の書類をもらいに行くと、きっと同封されています。
基礎情報の中で大事なこと=預かり時間
園によって、預かってくれる時間に差があります。朝は何時から受け入れてくれて、夜は何時が最終かを確認してください。就業時間とも関わってくる大きな問題です。
時短就労が可能な職場や、時間をある程度自由に操作できるフリーランスの場合はあまり関係ないことかもしれませんが、「職場に◯時に着くためには▲時には保育園に預けて職場に向かう必要がある」「■時に終わって職場を出ると、×時に園に着ける」といった時間の試算をして、それに合う預かり時間の園を探す必要があります。
基礎情報の次は、位置関係の把握です
自宅と勤務先の両方で、周辺の保育園の位置を確認します。範囲は、通勤の交通手段によりいろいろなので、自家用車ならば自宅と勤務先の間のエリアの園を視野に入れるのもアリだと思います。公共交通機関に徒歩や自転車を組み合わせるなら、駅やバス停の近くか、自宅周辺の園がいいのではないかと思います。
ここでいう「いい」とは、いかに負担にならずに登降園できるか、という意味です。また、夫婦間やご両親で分担できる(したい)場合は、それも考慮します。
登降園の交通手段として他の選択肢がある場合
園によっては、園専用のバスを所有していて、通園バスを出してくれているところもあります。勤務時間の事情にもよりますが、可能な場合はそれを利用するのも一つの方法です。自宅近くにバスが来てくれることを考えると、園まで行って車をとどめて迎えにいって・・・というものよりずいぶん楽なのではと思います。
ただ、「うちの園の場合は2歳児の年度からしか利用できない」などという制限がありますので、その場合0歳のうちから預ける予定の方はすぐには利用できません。
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次は園に見学の申し込みをします
保育園の見学は、直接その園に電話をして、お互いの都合を照らし合わせて日時を決めます。そのとき、子どもの年齢(0歳児の場合は月齢)と性別を聞かれます。妊婦のうちの見学の場合は、出産予定日と、生後いつから預けたいのかを伝えてください。
見学する園の数は決まっていません
時間と都合の許す限り、見学は数多く行くべきだと思います。前述した、「位置関係の把握」のうち、待機登録の際に入園希望園となりそうな園から、順に連絡を入れて、行ける園から見学に行きましょう。もちろん、子どもも一緒に連れていってください。
うちの自治体の場合は入園希望を第1希望~第6希望まで出せたのですが、希望欄に書く場合は見学が必須でしたので、そのような条件があるかないかも、待機登録申請の書類の中で確認してください。
質問があれば具体的に、そして遠慮せずに
見学の当日は、慎重になるがゆえに緊張するはずですので、園生活についてや園の教育方針など、聞いておきたいことがあれば、前もってメモで用意しておき、それを持っていくと安心です。
もちろん、見学しながら疑問が浮かべばそのときに尋ねてもいいですし、あとから浮かべば電話で問い合わせることできますので、気負いすることはありませんが、入園してから「こんなはずじゃなかった」とならないために、遠慮はせずに何でも質問してみてはいかがですか。
見学は、脱ぎ履きしやすい靴で行きましょう
園の設備によって、廊下が室内(中履き)のところと屋外(下足)のところがあります。見学に行くと、園舎内を案内してもらったり、事務所(事務室)内で説明を聞いたりするので、靴を脱いだり履いたりすることになります。
落ち着いて見学をするためにも、親子ともに、脱ぎ履きしやすい靴で行くことをおすすめします。脱ぎ履きしやすいといっても、マナーとしてサンダルは避けましょう。また、スリッパをかばんに忍ばせておいてもいいかもしれません。
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イヤイヤ期真っ盛りの我が子に奮闘する一児の母。休日は家族で公園に行き過ごしています!
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