妊婦さんにとって心配の種である妊娠線。皆さんが最も気を付けるところと言えばおなか回りですが、実は妊娠線ができる場所はバストなど他にもたくさんあります。妊娠した女性の身体は急激に多くの変化が起こっています。うっかりケアをし忘れて後悔しないためにも、妊娠線のできやすい場所をしっかりと押さえ、出産後の美肌を守りましょう。
「おなか」以外の妊娠線のできやすい場所は?
妊娠線のできやすい場所とは、ずばり妊娠による体重増加でサイズアップしやすいところです。おなかは当然のことながら、食欲増加やホルモンの影響もあり、その他の場所にも皮下脂肪をためこんでしまうことが多いのです。
妊娠前の1.5倍にもなる「バスト」
妊娠すると、女性ホルモンのエストロゲンが増加して乳房が大きくなり始め、妊娠後半になると妊娠前の約1.5倍になります。これは授乳の準備のために起こるのですが、急激なサイズアップで皮膚に断裂が生じます。断裂は胸の下側や両脇のあたりから起こることが多く、見えにくいため注意して観察し、ケアすることが必要です。
大きくなるおなかを支える「腰」「お尻」「太もも」
おなかが大きくなるにつれ、それを支える腰回りや太ももにもしっかりと脂肪がついてきます。もともと細身だった人は皮膚の伸びも激しいため注意してください。脂肪はお尻の外側、太ももの内側に特に蓄積しやすくなります。妊娠中これらの場所はおなかに遮られて見えにくくなるため、鏡でしっかりチェックして、潤いを保つためのケアを行いましょう。
見落としやすい「背中」「二の腕」
二の腕の内側に脂肪が付きやすいのはご存じの通りですが、ここに妊娠線ができたという妊婦さんも多くいます。また背中にも横に細長い筋状に妊娠線が出ることがあります。二の腕・背中はノーマークでいる妊婦さんが多く、気づいたらできていたということがあるので注意してください。特に背中は自分でのケアが難しいので、旦那さんなどに手伝ってもらうとよいでしょう。
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妊娠線のできる原因とできやすい人は?
そもそも妊娠線はなぜできるのでしょう。また人によってできたりできなかったりするのはなぜなのでしょう。それには皮膚組織のメカニズムと、生まれつきの肌質などが関係していました。ここでは妊娠線の原因とできやすい人の特徴を探ります。
妊娠線ができてしまう原因とは?
女性が妊娠して5~6カ月たつと、胎児の成長につれ腹部がどんどん大きくなります。これに伴い伸縮性のある表皮は伸びることができますが、その下の真皮や皮下組織が急激な変化についていけず、亀裂が生じます。この亀裂ははじめ赤紫色をしていますが、そのうち白っぽく変化していきます。一度できてしまうと、薄くなることはあっても消えることはありません。
妊娠線ができる妊婦さんの割合は?
妊娠線は妊婦さんの50~70%にはできると言われています。つまり2人に1人かそれ以上の割合でできるということになります。また最初の妊娠よりも2回目以降にできる確率はさらに上がりますので油断は禁物です。できてしまった妊娠線を見るのは女性にとってかなりつらいものです。やはりできる限りのケアを行うに越したことはありません。
妊娠線ができやすい人っているの?
妊娠線は妊娠に伴う急激な体重増加や体形の変化によって起こります。妊娠すれば仕方のないことではありますが、小柄な人や多胎妊娠の場合は特におなかが大きくなりやすいため注意が必要です。また普段から乾燥肌の人は肌の弾力性が弱く、妊娠線ができやすくなります。逆に肌に潤いがある人は弾力性が高いためできない人もいます。
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