コミュニケーション改善の切り札
最後の一つは、親子間に限らず全ての人間関係に普遍的に有効な方法です。簡単なのに多くの人が気付いておらず、以下を意識するだけで身近で大切な人との関係性が劇的に改善されます。
ただ聞く。助言も意見も不要!相手の気持ちに寄り添う
子どもが愚痴や悩みについて話しているとき、相手の「気持ち」に意識を向け子どもの感情に寄り添うようにしてみてください。頭で聞くのではなく「身体で感じる」のです。
沈黙ですら気まずいと思うのではなく感じてください。このとき最も大切なことは「ただ聞く」ということです。多くの人が良かれと思って聞かれもしない助言をしたり自分の意見を述べたりしがちですが、全くもって不要です。
他者の気持ちは思った以上に理解できる
相手の気持ちに意識を集中すると、話の経緯は複雑そうでも「ああ、もどかしい思いなんだな」「イライラするんだな」「腹が立ったんだな」というように、人の感情は意外とシンプルに表現できることに気付きます。
そして、「それは心配だよね」「悔しかったんだね」「それは悲しいよね」と、感じたままの気持ちを相手に返してあげるだけでOK。
人は、「自分の気持ちを理解してもらえたんだ」という共感を得たことが分かって初めて心を開くのです。
まずは信頼感!順番を間違うと相手の心に何も届かない
多くの場合、問題の解決策は話している本人の中にありますから助言や意見は不要ですが、「どうしたら良いと思う?」など聞かれた場合のみ答えてあげましょう。
この順番はとても大切で、信頼感を醸成しないままのアドバイスや意見は相手の心に全く届きません。これは親子だけでなく夫婦間でも職場でも全ての人間関係に応用できる上、顕著な効果と即効性があります。
コミュニケーションが驚くほど円滑になりますし、自分がどれくらい相手の話を遮っていたかが分かりますよ。早速、今日から試してみてはいかがでしょうか。
おわりに
結局のところ、「共働き」そのものが子どもに必ず悪影響を及ぼすわけではなく、接する時間よりも総量としてどれだけ子どもに愛情を注いであげられるかに尽きるのです。
そもそも経済その他の事情で「共働きをしなければならない」という現実があるなら後はその前提の中で最善を尽くすのみであり、全ては親のスタンスと覚悟、そこから生ずる工夫次第でしょう。
ご紹介した方法が、温かい家庭の実現に少しでもお役に立てば幸いです。
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