妊活を考える人にとって悩ましい問題。それが「仕事」です。この二つは果たして両立するのでしょうか?両立するのだとしたら、どのような条件ならば可能なのでしょうか?それについてみていきましょう。
昔は「妊娠予定ならば雇わなかった」と言う会社もあった!
現在では結婚・妊娠・出産後でも仕事を続ける女性は珍しくない時代です。しかし10年ほど前には「妊娠するなら雇わなかった」「すぐに結婚して妊娠するのはやめてね」と公言する会社も存在していたのです。せっかく育てた社員が、妊娠や出産を機にやめてしまう、ということは会社側の損失も大きかったのでしょう。
マタニティーハラスメントなどが問題になっている現在で、ここまで明確に「妊娠するな」「妊活するな」と明言する会社はそれほど多くはないと思われます。しかし、「社員がいなくなると困る」「遅刻や早退をされると困る」ということで、妊活に難色を示す会社もあることは、現実問題として理解しておかなければなりません。
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正社員を続けるか、パートタイマーに切り替えるか、それとも仕事をやめるか?
「子どもが欲しい」となったとき、まず考えなければならないのは、「どのような雇用形態にするか」ということです。
結婚前、あるいは妊活前から正社員として勤めており、かつ出産後も復帰できる環境にあるのであれば、育休と産休をとったうえで復職する、とするのが一番望ましいでしょう。育休制度や産休制度を手厚くしており、「子どもが生まれたら父親も休むべき」としている会社もあります。
大手の会社では、不妊治療のための休暇を認めているところすらあります。例えばトヨタなども、2017年の1月からこれを導入する、としていますね。このような状況であるのなら、正社員のまま妊活~出産~育児をしていくのが一番望ましいと言えるでしょう。給与面でも安定します。
ただ、「正社員のまま働き続けられるかどうか」は、残念ながら、会社ごとによって大きな違いがあるのも事実です。はっきりとは口にしないものの、「妊娠したら正社員をやめてほしい」「妊活をするのなら、パートタイマーになってほしい」という空気を漂わせる会社もあります。もちろん精神面のストレスも社員と比べるとあきらかに違ってくるでしょう。
何を優先するかが大事
「いつ妊娠してもすぐにやめられるように」ということで、妊活を始めた時点でパートタイマー(アルバイト)になる、という人もいます。パートタイマーは正社員に比べて責任が小さく、時間的な融通も利きやすいというメリットがあります。やめるときでも、引き継ぎなどがあまりないため、すぐに職を辞することができます。
もちろん精神面のストレスも社員と比べるとあきらかに違ってくるでしょう。ただし、パートタイマーになってしまうと、保障の面ではマイナスが多いと言えるでしょう。
「妊活をするために仕事をやめる」「不妊治療をしていくので、仕事を続けられない」として仕事をやめる人もいます。世帯年収が一定以上あり、旦那さんだけの収入で生活を営めるのであれば、これも選択肢のうちの一つでしょう。収入面では厳しくなりますが、ストレスも少なくなるはずです。
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