今、子どもたちのためにできること
日本の子どもの貧困問題は子育て中であればひとごとではありません。しかし具体的にどのような支援ができるのか分からない人も多いのではないでしょうか。まずは「自分にも何かできるかも」というスタンスをとって、子どもたちのために勇気ある一歩を踏み出してみませんか。
地域の子どもの様子に関心を持つ
6人に1人が貧困にあえいでいる、と言うことは単純計算で学校の1クラスに4~5人は貧困だという状況です。日本全国の貧困家庭の子どもを支援するのは無理でも、わが子のクラスメート1人に「声をかける」「週に1回でも自宅に招いて食事を共にする」というのはそんなに難しいことではないですよね。気にかけてくれる大人がいることで、子どもは孤立しないですむかもしれません。
個人活動から団体活動に参加してみる
子どもの貧困に個人で向き合うには限界があります。そんな時は地域で子どもの支援を行っているNPO法人や支援団体などを調べてみてはいかがでしょうか。募金だけでなく本やDVDなど物品寄贈もできます。また全国に活動の輪が広がり始めている「子ども食堂」のお手伝いなど、子どもと直接関わってみることでも、自分にできる「支援の形」が見えてくるのではないでしょうか。
国政に関わっている地元議員に直接働きかける
個人で地元議員に働きかけるのはハードルが高いですが、団体の活動の中で地元議員に直接子どもの窮状を繰り返し訴えるのは有効です。日本は豊かな国だと思っている人が多いですが、貧富の格差が拡大し、先進30カ国中で日本の貧困率は4番目に高いのです。日本人は我慢を美徳とし、自分の考えを表に出すことを「恥」と考える国民性がありますが、貧困に苦しむ子どものために大人が声を上げて行動することはとても大切なことです。
おわりに
相対的貧困が子どもにとって過酷である点の一つは、ごく幼い時から周りの子どもとの格差を感じながら育つということです。日本の大人ひとりひとりが子どもの貧困問題を「当事者意識」を持って考え、行動し、子どもを救うための社会的なムーブメントを作っていくことが大切なのかもしれません。
制度を作ったとしても、やはり地域の協力、現場の力が必要不可欠です。弱い立場の子どもたちにしわ寄せがいかないように、たくさんの人の手をかけながら未来を担う子どもたちを育てていくことが大事なことではないでしょうか。
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8歳の甘えん坊娘と2歳イヤイヤ息子のママです。読書と野外フェスとクライミングが好きです。
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