周産期母子医療センターを利用するメリット
周産期母子医療センターは、その数は決して多くないものの、利用することであらゆるリスクを軽減できるのが大きなメリットといえるでしょう。ここでは、主なメリットを三つあげてみていきましょう。
産婦人科・小児科以外との関連診療科と連携がとれる環境
妊娠・出産は、主に産婦人科医の専門領域ではあります。そして合併症などさまざまな別の症状があらわれる場合も考えられます。この場合、産婦人科以外の診療科の専門領域として診療・判断が必要になる可能性があるのです。
緊急搬送のなかで状況が大きく変わることも想定されます。すぐに専門医の指示が受けられる周産期母子医療センターは、その点で利用者にとって大きな安心感を得られます。
ハイリスク出産時に安心
妊娠初期・中期などで中毒症を起こしていたり、高齢出産だったり、出産前にすでに分娩時のリスクが想定される場合、比較的安心できるのは周産期母子医療センターの利用です。規模の小さい産婦人科医院などでは、事前にリスクが想定される妊産婦を規模の大きい施設へ紹介するなどの手配もしています。
すぐに通える近隣の産婦人科であっても、母体に心配がある際には周産期母子医療センターの方が安心できるかもしれませんね。
地域連携が充実していて里帰り出産にも○
例えば地元と離れて暮らしているけれど、出産は地元で、と考えている人も少なくありません。しかし定期的に通う妊婦健診の際、わざわざ地元に戻ることができないという声も。この場合、周産期母子医療センターであれば、地域との連携が速やかで利用しやすいでしょう。
手続き関連も体制が整っていて、妊婦健診をお住まいの地域で受け、出産前後は地元の周産期母子医療センターを利用することもできるのが便利だという声もよく聞かれます。
おわりに
周産期母子医療センターは、全国各地にある一方、居住地によっては遠方で通いにくい場合もあります。総合・地域と整備されているので、お住まいの地域でどこの施設が認定されているのか確認してみましょう。これから産院選びをする方にとっても選択肢のひとつとして、検討してみるといいですね。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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