「選択子なし」に迷っている方は、子どもが必要な理由を考えてみては?
今実際に、選択子なしを選択するかどうか迷っているという方は、「どうして子どもを持つことが必要なのか」「自分達の幸せとは一体何なのか」について、考えてみるといいかもしれません。
「受け継いでいく」という考え方
なぜ子どもが必要なのか?昔はこのようなことを考えることは少ないものでした。なぜなら子どもは、家の血を絶やさないため、自分達の代々のご先祖様の墓守をするために必要とされていたからです。
根本的なことを言えば、自分達が今生きているのは、ご先祖様が血筋を絶やさずに現代まで受け継いでくれてきたおかげです。つまり自分達がそうしてもらったように、次の世代にも同じように受け繋いでいくことが昔の日本では当たり前だったと言えます。
しかし今は「受け継いでいく」という考え方よりも、個人の幸せにシフトされつつある時代でもあります。そのため、夫婦自身の幸せにフォーカスして考えてみるのも良いでしょう。
自分の老後のために子どもを作る考えはナンセンス?
老後の面倒を診てもらうために、子どもは必要だと考える方もいます。しかし最近では必ずしも子どもが親の面倒を見るとは限らなくなってきましたし、子どもの助けを借りずに、自らの貯金で老人ホームに入る夫婦も増えてきています。価値観は人それぞれですが、子どもがいなければ老後の生活が必ずしも危ういということはありません。
現代は多様な価値観を持つ人がたくさんいる
現代では子持ち、子なしに関する価値観が多様化してきています。必ずしも子どもを持つ必要はありませんし、どのような価値観で子なしを選択しても、それが許容される時代になってきています。選択子なしを決意したのであれば、何もうしろめたく感じる必要はありません。もしも将来的に気持ちが変わることがあっても、それはそれで良いのではないでしょうか?一度決定したのだから、こうでなくてはいけない!と縛られる必要もないのです。
おわりに
子を持つ、持たない。どちらにしても大切なのは、自分達(子どもを含めて)が幸せになれる選択をすることです。そのためには焦ることなく時間をかけて考え、納得のいく決定ができれば良いですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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