厚生労働省が企業を対象に認定している「プラチナくるみん」をご存じでしょうか?あまり、聞き覚えのないワードかもしれませんね。実は、「プラチナくるみん」の認定制度は、働くママたちにとって重要な関わりを持ってくるものなのです。今回は、「プラチナくるみん」とは何かと、その認定企業と取り組みに焦点を当ててご紹介します。
「プラチナくるみん」ってどんなこと?
「プラチナくるみん」は「子育てサポート企業」として基準を満たしている企業が、厚生労働省によって認定された証です。
ここでは、プラチナくるみん認定制度の内容や、いつどのように作られたものなのかなど、その基本的な情報についてみていきましょう。
「プラチナくるみん認定制度」のはじまり
「プラチナくるみん認定制度」のはじまりは、2015年4月1日です。この日に施行された「改正次世代育成支援対策推進法」によって創設されました。厚生労働大臣の認定を受けた「子育てサポート企業」を「くるみん企業」として認定し、その企業のうちさらにより子育てサポートに貢献した企業を「プラチナくるみん」として認定するのです。
プラチナくるみん認定企業には認定マークが
厚生労働大臣より「くるみん」「プラチナくるみん」に認定された企業には、特例認定マークが与えられ、広告や商品・求人広告などにくるみんマークを記載することが許されます。これにより「子育てサポートに力を入れて社会貢献を果たしている」とのプラスの企業イメージを広く世間にアピールできるのです。また、プラチナくるみんに認定された企業には、税法上の優遇措置もあります。
認定のために満たすべき10の基準
くるみんに認定されるためには10つの基準、プラチナくるみん認定には12の基準を満たしている必要があります。
例えば
- 雇用環境の整備について一般事業主行動計画を策定していること
- 計画期間中、女性労働者の育児休業等取得率が75%以上であること。
- 出産した女性労働者のうち、子の1歳誕生日に在職(育休中を含む)している者の割合が90%以上であること
などが挙げられています。
各省庁でくるみん企業を優遇
各省庁では公共調達をするさいに、「くるみん企業」や「プラチナくるみん企業」の評価に加点を与えています。 これにより、さらに多くの企業が子育て支援に取り組んでいけるように、プラチナくるみんの認定制度を展開していきます。
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プラチナくるみん認定企業350社を突破!
令和2年5月末時の、くるみん認定企業は3333社で、プラチナくるみん認定企業は375社とその数を年々増やしています。仕事と子育ての両立支援を行うことで、従業員が仕事と家庭の両立が可能になることは、企業にとっても大きなプラスとなっているのです。
「次世代育成支援対策資産」とは?
くるみん認定、もしくはプラチナくるみん認定された企業が減価償却できる「次世代育成支援対策資産」には、事業所内の保育施設、授乳室コーナー、男女別の更衣室、多目的トイレなど、子どもを持つ働く女性にとって必要な施設があげられます。これらの施設の充実により、企業側は、子育て中の女性の労働力を確保することができ、なおかつ税法上の優遇を受けられるというメリットがあるのです。
保育園の待機児童問題解決策のひとつとしても
待機児童問題が深刻化している昨今、働きたくても子どもを預けられないため、働けずにいる女性たちが数多く存在します。もし、勤務先の企業の事業所内に保育施設があったら、これほど便利なことはありません。乳児がいるママなら、仕事の合間に授乳をすることも可能です。プラチナくるみん認定制度は、企業にとっても、働くママにとっても、ぜひ広まってほしいお役立ちの制度だと言えるでしょう。
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22歳17歳10歳三人の子持ちママ。恋愛小説や趣味で育児4コマ漫画を描いてます。
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