出産時にテニスボール!?意外な取り合わせにも思えますが、テニスボールは陣痛中のいきみ逃しに役立つアイテムです。実際に陣痛時に使ったというママからは、テニスボールがあったおかげで痛みがグッと楽になったという声も聞かれます。陣痛の痛みを少しでも緩和しリラックスできるよう、テニスボールを使ったいきみ逃し法についてご紹介します。
出産のときに大切な「いきみ逃し」とは
もうすぐ出産を迎えるママの中には、もうすぐ赤ちゃんと対面できる喜びを感じながらも、陣痛時にうまくいきめるか不安に感じている人もいるのではないでしょうか。息を込めておなかに力を込めて、赤ちゃんを押し出していきむことも大切なのですが、タイミングによってはいきみを我慢し、うまくいきみを逃すことが必要になります。
陣痛がきているのに、いきみを逃すの?
本陣痛が進み、赤ちゃんの頭が子宮口近くまで下りてくると、尾骨周辺の神経が刺激されていきみたい感覚が出てきます。しかし、子宮口が全開になるまではその感覚をうまく逃していきまないようにする必要があります。子宮口がまだ十分に開ききっていない段階でいきんでしまうと、子宮口が避けて傷を負ってしまったり、赤ちゃんに酸素がうまく供給されずに窒息状態になってしまったりするおそれがあるからです。また、いきむとママの体に力が入ってしまい、子宮口がやわらかくなりにくくなってしまいます。子宮口が十分にやわらかくなって全開となり、いきんでも問題ない状態になるまでは、上手にいきみ逃しをすることがとても大切です。
いきみ逃しって、何をすればいいの?
陣痛の痛みやいきんでしまいたくなる感覚を逃すためには、リラックスすることが役立ちます。呼吸法や音楽を使ったり、温かい飲み物やカイロなどで体を温めたりして、体も気持ちも緩めるようにします。また、あぐらやよつんばいになったり、クッションにうつぶせになったり、しゃがみこんだりして、一番楽でいられる姿勢をとるようにすると、いきみも逃しやすくなるようです。陣痛中に腰周辺に痛みが生じるときには、指などで圧を加えたりマッサージしたりすると痛みの緩和につながることがあります。その圧迫やマッサージに役立つのがテニスボールなのです。
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テニスボールでどうやっていきみを逃すのか
いきみを逃す方法の一つに、肛門付近を圧迫するというものがあります。パパや助産師さんの握りこぶしで押してもらうやり方もありますが、テニスボールを使うという人が多いようです。テニスボールをどのように使っていきみ逃しをするのか、みていきましょう。
どのタイミングでテニスボールを使うの?
テニスボールを使うのは主に分娩第1期と呼ばれる、陣痛が始まってから子宮口が全開になるまでの間です。いきみを逃すときに使います。陣痛が進み赤ちゃんが下降してくるにつれて、肛門あたりに便意のような、つい力を入れて押し出したいような感覚が生じます。しかし、医師や助産師の指示があるまではいきむのを我慢しなければなりません。特に子宮口が7〜8cm程度まで開いてくると、いきみたいという感覚も更に強くなってきますが、いきみたい衝動を逃しできるだけ体の力を抜いてリラックスをすることが大切です。痛みを感じる部分にマッサージや圧迫をすることで痛みを緩和する効果が期待できますが、その道具として活躍するのがテニスボールなのです。
いきみ逃しにどうやって使えばいいの?
ママの肛門付近、こころもち上側にテニスボールを押し当て、陣痛の波に合わせるようにしてグッと圧迫します。比較的しっかりと押さえた方が痛みが楽になるようです。痛みの強さやいきみの感覚の強さによって押し当てる強さを調整するようにしましょう。助産師やパパの手を借りてテニスボールを押し当ててもらうほか、床やイスにボールを置いて肛門のあたりにあたるように座るやり方でも可能です。肛門付近だけでなく、腰などのマッサージにもテニスボールを活用することができます。痛い部分にテニスボールを押し当てて圧を加えたり、コロコロと転がしてマッサージしたりすることで痛みが軽減される場合もあります。
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メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
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