出産といえば、パパがママの側にいる立ち合い出産や、臨月になったら帰省する里帰り出産などがあります。
しかし近年、コロナ禍の影響で出産のスタイルも今まで通りとはいかなくなりました。たくさんの制限がある中で出産された方も珍しくないでしょう。
徐々に制限が解除され出した今、立ち合い出産や里帰り出産は受け入れられるようになっていくのでしょうか。
コロナ禍における立ち合い出産はどうなっていた？
新型コロナウイルスは未だに解明されていない部分も多く、飛沫などで感染することから、人と人との接触を制限することが効果的だと言われています。
特に衛生面に気を配る必要がある病院では、新型コロナウイルスの感染リスクを下げるため、さまざまな取り組みが行われていました。
立ち合い出産がNGな病院はめずらしくなかった
株式会社ベビーカレンダーが全国の76の産院に、新型コロナウイルスによる影響のアンケート（2021年度）を行ったところ、立ち合い出産を受け入れていないと答えた産院は、44.7%と半数近くになりました。
立ち合い出産を希望する夫は、基本的に妻が出産以前から病院に一緒に滞在しているわけではなく、自宅などから出産日に訪れるため、コロナに感染しているリスクがどうしても残ってしまいます。妊婦さんへの感染や院内感染につながる可能性もありますので、立ち合い出産をNGにする他ないという病院が多かったのです。
引用元：感染拡大から1年超、産院の現状と今後の見通しを全国76院に調査！立ち会い出産や面会の制限が続くなか、約8割の産院が妊婦さんの不安軽減のために「コロナ対策サービス」を導入・PRTIMES
立ち合い出産が可能な病院は少ない
一方、何かしらの条件もなく、今まで通りに立ち合い出産が可能な産院もありました。しかし3.9%とわずかでした。
また、条件付きで受け入れている産院は51.4%と、半数を上回っていました。コロナ禍では、条件次第で立ち合い出産を行っていた病院が多かったようです。
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里帰り出産のコロナ禍の影響はどれくらいあった？
コロナ禍でも落ち着いた場所でマタニティライフを過ごしたいと、里帰り出産を考える方もいるでしょう。心理的な安心感はとても大切なものですが、多くの場合、現在の居住地とは別の地域で出産をすることは感染のリスクがないとは言えません。里帰り出産の現状は、どうなっていたのでしょうか？
病院側の多くが里帰り出産を認めている
上記で紹介したアンケート調査によると、立ち合い出産と比べて里帰り出産はハードルが低くなっています。実際に里帰り出産を認めている産院は、半数以上の63.2%だとデータが示しているのです。
最近では旅行支援なども始まり、遠出も気軽にしやすくなっています。
慣れ親しんだ街でリラックスして出産したい妊婦さんには嬉しいですね。
ただし産院によっては「〇週までに帰省していること」などの条件がある場合もあるので、注意が必要です。
家族の面会については禁止のところも
立ち合い出産も里帰り出産も可能なケースが多いですが、家族が妊婦さんに面会することは、59.2%の産院が受け入れていないという結果が出ていました。（2021年度アンケート）
立ち合い出産も里帰り出産も、基本的には妊婦さんが中心となって行う出来事ですが、面会となると妊婦さん以外の多くの人が病院に入ることになります。つまり、感染予防の観点から考えると、致し方ないと言えそうです。
現在でも多くの産院で、産後の面会に制限を設けている場合があるので出産前に確認しておきましょう。
引用元：感染拡大から1年超、産院の現状と今後の見通しを全国76院に調査！立ち会い出産や面会の制限が続くなか、約8割の産院が妊婦さんの不安軽減のために「コロナ対策サービス」を導入・PRTIMES
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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