ペアレントトレーニングを受けられる場所や費用
ペアレントトレーニングに興味があっても、実際にどこでトレーニングを受けられるのか、費用などについてはあまりよく知られていません。大々的に宣伝をしていることも少ないので、まずはどのような場所で受けることができ、費用は相場的にいくら必要なのかを理解しておきましょう。
各都道府県にあるセンターに相談をする
それぞれの都道府県に、発達障害者支援センターや教育センターという行政機関が存在しています。自身の子どもがADHDかもしれないと思った時に、こうしたセンターに行って相談するのも1つの手です。支援センターでは、ADHDとの関わり合い方や悩み相談を引き受けてくれ、その際にペアレントトレーニングを紹介されることも少なくありません。トレーニングの内容や費用、頻度についても説明してくれます。
医療機関や大学附属センターでも可能
医療機関でADHDだと診断された後、医師は適切な療育をするためにはどういう方法があるかについての相談に乗ってくれます。また、医療機関によってはペアレントトレーニングを行なっていたり、提携している大学の附属センターを紹介してくれる場合もあるでしょう。その他にも、ペアレントトレーニングに関わっているNPO法人の情報提供をしてくれることも。他には医師以外にも医療機関のケースワーカーなどに相談するケースも考えられます。
ペアレントトレーニングの費用相場は?
費用に関しては、ペアレントトレーニングを受ける場所によっても異なります。行政機関や大学などのセンターであれば、かかっても2,000円程度と非常に安価で参加することができるので、まずはどんなものか知りたいという人は体験や見学をしてみてください。病院の場合は保険適用外になるので、4,000円程度が相場です。また、民間企業や事業所、親の会などで行われるペアレントトレーニングの場合は、費用に幅があるので2,000円から10,000円程度だと思っておくのが良いでしょう。
おわりに
ペアレントトレーニングは、ADHDの子どもを持つ親にとって非常に支えになりますし、学びの場となることでしょう。本などでも知識は習得できますが、大切なことは1人で抱え込まないことです。ペアレントトレーニングを受けることで、親がより笑顔で子どもと接することができるようになると良いですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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